「やまみちドライブ」や「機関車トーマス」などでよく使う、12歯の歯車だと市販品があります。
でも、おもちゃに使われている歯車の種類は大きいものから小さいもの、そして形状も他種多様です。
今迄、同じ大きさの歯車しか互換性がないと思っていました。
私は歯車の製作はしていませんので、
特殊な歯車の歯が欠けてしまっていると、残念ながら修理不能としていました。
今回、おもちゃの病院の先輩に歯車の直し方を教えてもらいました。
例えば、壊れた歯車に噛み合う相手の歯車が12歯なら、直したい歯車より直径が小さくても大きくても
12歯に噛み合う歯車なら利用できるという事です。
どのように利用するか実際に教えてもらうまで、頭の中にイメージできませんでした。
要は、歯車の歯を使うという事だったのです。
私にとって、まさにコロンブスの卵でした。
利用したのは、壊れた歯車より少し直径が小さいものでした。
まず鑢で丁度よい厚さにし、芯の所にぶつからない様に歯車を三日月状に切ります。
欠けたところに歯をピッタリと合わせ、衝撃に強いタイプのアロンアルハーで接着します。
(歯だけを接着しても強度が弱くて直ぐ取れてしまいますが、歯の付け根の部分からなので強度が違います。)
ずれ易いので洗濯バサミみたいなもので、最適の位置で固定しておきます。
(実は、固定しようとしたら、よく着きませんでした。
最初気が付かなかったのですが、歯車を作るときの材料注入口なのか、小さな出っ張りがあり密着できなかったのです。
その部分を削って平にしました。)
このときは20分以上固定しておきました。
接着完了したら、相手の歯車と滑らかに噛み合うかどうか、
チョッとでも歯の隙間などが変だったら鑢などで整えます。
今回は魚釣りゲームだったので、魚がパックン、パックンと口を開け閉めするようになり、
メデタシ、メデタシでした。
2012年10月
この文章だけでは、解かりにくいようですので絵を描きました。
画面の作成が上手くできないので、リベットの位置が上になってしまいましたがリベットはもっと下で、
歯が欠けた歯車と切り取った歯車の一部はリベットで押さえつけています。