自分の参加しているおもちゃ病院には自分も含めて二人の女性ドクターがいます。
自分は普通のおもちゃドクターですが、
もう一人のほうは裁縫が得意なので多くのドクターから頼りにされています。
先日、犬の縫いぐるみの足が折れて直した時のことです。
後ろ足の骨折です。
電池ボックスの所から毛皮部分を外していきますが、
ガッチリと接着されていて中々剥がれません。
更には首や脚の部分も接着されていて、縫い目をほどく事もできませんでした。
仕方なく毛皮を切り裂いて中の部分を取り出しました。
修理は折れた脚の両面にプラスチックの添え木を貼り付け、
折れた箇所の上下に穴を開けて細い銅線を通し、
ぐるぐる巻きつけ補強したところにアロンアルファーを浸み込ませました。
強力瞬間接着剤ですが中々接着できません。
下手をすると押さえている指のほうが貼り付いてしまいます。
固まるまでジーツと押さえつけています。
ヤット固まり元に戻す時、
随分気を付けて毛皮を剥がしたのですが惨めな状態でした。
こんな時、裁縫の得意な彼女の出番です。
彼女の裁縫箱には色々な色の糸の他に毛糸や衣服を解した時の糸、
そのほか、裁縫の道具が色々入っています。
そして縫いにくい所等も器用に縫い付けていきます。
縫い上がるとどこを縫ったのかわかりません。
とても気軽にやってくれています。
おもちゃ病院には時々しか参加して貰えないのですけれど
とても貴重な存在です。