毎年、8月15日は精霊流し。多分生まれた時から
一度も欠かさずに参加している行事。
宗派が仏教の家庭なら特別ではないだろう。
形はそこそこ違えども、似たようなもの・・・なのかな?
地域によっても違ったり、そこそこの流儀があるのだろう。
アタシの実家はいわゆる『本家』・・・仏さんがいる家。
ご先祖様の仏壇を守っている。
なので、大きくなった甥もまだまだ小さい姪も仏壇に手を合わせることは日常だ。
15日夜8時に自宅を出発。今年は家族と親戚あわせて13名。
歩いて10分ほどの、市で指定された場所へ向かう。
提灯を持った甥を先頭に歩く。
幼少の頃遊んでいたその川べりまで・・ゆくりゆくりと歩く。
すっかり新しい家が立ち並び、道路もキレイに舗装され
幼い頃とは随分と景色も変わった。
駅に程近いその川べりの周りにはコンビニ・マンション・回転寿司店。
都会的な景色に変わってしまったのはなんとも寂しい。
だけど、仏様をお送りする時、私たちがやる事は毎年変わる事はない。
提灯・線香・ローソク・花火。。。
他に精霊流しに必ず持参するものは、仏さまのお弁当。
その日に仏壇に供えた食事を蓮の葉と名前を忘れたけどまきすみたいなもので巻いて
細い竹にそのお弁当やお札をくくりつけ、その先にちいさな提灯をぶら下げる。
軽く、船に見立てた感じ。
川に付くと線香を焚く。実はお弁当、川に流したつもりで実際は流さない。
お弁当をおいて手を合わせ、恒例のプチ花火。
ちびっ子も腰は引けてたけど、線香花火くらいならヒトリで持てるようになった。
一年一年成長しているんだなぁと。おばちゃんはしみじみ。
花火が終わり、後片付け。
父が亡くなった後、弟が家庭を持ち恒例のこの行事は父が存命だった頃より
賑やかになった。
も一度手を合わせながら、『おとうさん、ありがとね。また、来年待ってるよ』