今『奥の細道』を読み直す
卒論は『源氏物語』なので前はむしろ西行に興味があったが年齢とともに
芭蕉にすごく惹かれる『奥の細道』を原文で読みましょうと卒論でお世話
になった教授から勧められて何人かと始めた。松島を過ぎたころにお酒の
好きでシャイな「森鴎外」を専門とした教授は突然、神無月天上での学会に
行かれた。悔しく心残りが強くて中断したが、一人で細々と始めた。
芭蕉と曽良は仙台からあんなに早く歩いて山形へ行けるかな?
このあたりの山を曽良と駆け抜けたのかなといろいろ想像し、
岩手の毛越寺へ行きここが最高に好きになり、多賀城、塩釜、
そして松島瑞巌寺、その他いろいろの思いから暑い夏に山寺に
上ったことを思い出している。
立石寺で詠んだことになっている「閑さや岩にしみ入る蝉の聲」
「かわず飛び込む・・・」の句
研究者はかわずは飛び込まない。これが芭蕉の創作力のすごさの句
とテレビで言っていたが私は「かわずとびこむ」この句は
日本の小学生でも知っている。こんな句はない。これが芭蕉の凄さだと思う。
まあ人間本当に行きつくところは死である。
コロナの時期にしっかりごちゃごちゃ考えずに古典を読めるのはありがたい。
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