紙氏、備蓄に輸入米、拒め
参院農水委
日本共産党の紙智子議員は19日の参院農林水産委員会で、総選挙で与党が過半数割れしたもと、安倍晋三政権以来の農政の検証を求めました。
2012年の自民党の政権復帰以来、環太平洋連携協定(TPP)などの輸入自由化、農協改革、生産者に自己責任を押しつける新自由主義的農政が続き、「農業で生活できない」「後継者がいない」との声が広がりました。紙氏は、10年続いた農政に問題あったのではと質問。江藤拓農水相は「農政に批判があった。安倍政権が農家に厳しかったと客観的に言われる人がいる」と答えました。
水田活用の見直しが総選挙の争点になりました。政府は減反政策に協力した農家に畑地化を押しつけながら、「5年に1度水張り」をしないと水田活用交付金の支援対象から外すとしています。紙氏が水田活用の見直しを白紙に戻すよう求めると、江藤農水相は「白紙には戻せない」としつつ「水田政策を見直す」と述べました。
紙氏は、令和のコメ騒動といわれるコメ不足と価格高騰は、政府の生産抑制と低米価政策が原因だと指摘。江藤農水相は「コメ政策は極めて難しい。政策ミスがなかったかと言われれば、全くありませんとは言えない」と認めました。
紙氏は、コメ不足解消のために政府備蓄米の放出を求めてきたが、財務省の財政審議会が備蓄米に輸入米、ミニマムアクセス米の活用を打ち出したと批判し、拒否するよう要求。江藤農水相は「備蓄米は国産米が基本だ。この方針を変えるつもりはない」と答えました。
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