沖縄知事、政府に抗議
政府側から謝罪なし
昨年11月にまたしても米兵が女性暴行事件を起こしていたことが発覚したのを受け、沖縄県の玉城デニー知事は16日、外務省沖縄事務所の宮川学大使と、防衛省沖縄防衛局の伊藤晋哉局長を県庁に呼び、厳重抗議しました。
面談は冒頭のみ公開され、デニー知事は、米兵の凶悪な性的暴行事件が1年間に5件も相次いだと指摘。「激しい怒りを覚える」と述べた抗議文を読み上げ、宮川、伊藤両氏に手渡しました。
抗議文は「米軍が実施している再発防止の実効性に強い疑念を持たざるを得ない」と強調。▽米兵らへの教育の内容をより実効性のあるものに見直す▽米兵らの基地からの外出を規制する「リバティー制度」のさらなる厳格化を図る▽日本政府が米側にフォーラムの早期開催を働きかける―ことなどを強く求めています。
宮川、伊藤両氏は、昨年11月の事件について捜査中であることをたてに、「コメントは控えさせていただく」と発言。米軍の再発防止策が機能していないからこそ、事件が繰り返されているにもかかわらず、「米軍の対策が実際に再発防止につながることが重要」などと、従来の決まり文句を述べただけでした。米軍に基地を提供する日本政府として、事件を防げなかったことへの謝罪はいずれもありませんでした。
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