平和賞が背中押してくれている
長崎被災協 田中さん・横山さん
ノルウェー・オスロでのノーベル平和賞授賞式に出席した長崎原爆被災者協議会(長崎被災協)の田中重光会長(84)と横山照子副会長(83)が13日に帰国し、長崎市の長崎被災協地下講堂で記者会見を開きました。同日夕、田中さんと横山さんが会見場に姿を見せると、長崎被災協のメンバーらが「お帰りなさい」と駆け寄り、拍手で迎えました。
会見で田中さんは「私たちの受賞が、今の緊張と分断の世界を、友好と協調の世界に変えていく。そんな力になっていったらいいと思う」と語りました。
横山さんは「ノーベル賞の授賞式に一番感動した。平和賞が私たちの背中を押してくれていると感じた。今の世界情勢の中で、核兵器をなくしていかなければいけないと、心から思わせるような瞬間だった」と話しました。
今後の運動について田中さんは「この受賞を、日本と世界のみなさんがどう受け止めて核廃絶に向かっていくのか、それが重要だと思う。とりわけ日本政府に核兵器禁止条約に正面から向き合ってほしい。NATO(北大西洋条約機構)加盟国のノルウェーでも締約国会議にオブザーバー参加している。日本が参加しないのは誰が見てもおかしい」と指摘しました。
現地の高校生に被爆体験を語ったという横山さんは「学生が熱心に聞いていたのにジンときた。世界の人々の中でも特に若い人たちに発信していかないといけない。私にとっては一番の活動だった」と語りました。
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