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核禁条約の発効からきょうで3年

2024年01月22日 12時34分44秒 | 一言
 アフリカ大陸中央部のギニア湾に浮かぶ群島国は、日本でもほとんど知られていません。東京都の半分ほどの面積に22万人余がくらすサントメ・プリンシペです。
固有の動植物が多く生息し、主な産業はカカオの栽培。じつは日本とのかかわりは深く、食料援助の日本米は非常に人気があって国民から感謝されているといいます。その小さな島国が今月、核兵器禁止条約に批准。70番目の締結国となりました。
 条約制定に尽くした「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)」のメリッサ・パーク事務局長は歓迎と期待を込めました。多くの国が参加することで、「核兵器は容認できないとする新しい国際的規範が強化される」と。
 核禁条約の発効からきょうで3年。それを前にパーク事務局長が広島・長崎を訪れました。被爆地で訴えたのは、「核廃絶はわれわれが住むことのできる地球を残す手段」であり、この条約が大きな影響を与えていること。さらに核兵器に頼る安全保障からの脱却です。
 唯一の戦争被爆国でありながら条約に背を向ける日本政府にも言及。本来ならば最初に条約に署名する国であってほしかった、核の傘と決別し条約に加わる責務があると迫りました。
 国の大小にかかわらず同じ星に息づく仲間たち。パーク事務局長は広島の原爆資料館の芳名録にこう記しました。「私たちの美しい地球に核兵器はふさわしくありません。広島はこのことを伝えています。核兵器が私たちを滅ぼす前に私たちが核兵器をなくしましょう」


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