北海道十勝管内 全19市町村可決を記念
一から勉強重ね理解深めた
市民と議員集会
選択的夫婦別姓制度を推進する意見書が北海道十勝管内19市町村の全議会で可決されたのを記念して、議員と住民の対話集会が15日、同管内の幕別町で開かれました。
同制度推進の意見書可決は、全国で435議会にのぼります。道内では道議会をはじめ179市町村のうち52議会で可決。14ある管内で全議会可決は十勝だけです。
集会では、北海道選出の国会議員があいさつし、各議会の議員が意見書可決の経緯を次々と発言。住民の陳情などを受けて、「選択的夫婦別姓って何?」という一から勉強を重ね、「別姓という選択肢をつくることだ」と理解を深めていったことが語られました。2022年7月に2年越しで意見書を可決した帯広市議会からは、日本共産党、立憲民主党、公明党などの議員が発言しました。
24年9月の可決で十勝管内最後となった広尾町議会の議員は、当初は選択的夫婦別姓賛成が1人だったが、20代の新人議員に働きかけ賛成を2人に増やし、その後、次々と賛成議員を増やしていった経験を語りました。
最も早く19年3月に意見書を可決した幕別町議会の経験について、議員や議会に陳情した上田昭夫さんらが紹介しました。
昭夫さんは、娘の上田めぐみさん(一般社団法人「あすには」陳情アクションチームリーダー)と協力を得て陳情。十勝19市町村に広げるきっかけをつくったことに会場から拍手を受けました。
県議会をはじめ県内17市町で意見書を可決した香川県の山下紀子さんもかけつけ、エールを交換しました。
第3次選択的夫婦別姓訴訟の原告で札幌市在住の事実婚カップル、佐藤万奈さん(37)と西清孝さん(32)も紹介され、集会は、一日も早い選択的夫婦別姓制度の実現に向けて思いを交流しました。
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