ここしばらくネット上でも生活保護が話題になっている。ところで例えば首都圏等で最低生活費がいくら掛かるか若い勤労者等の皆さんにも知っていただいても損は無いと思いますが、労働組合の全国組織の一つである全労連が今年の春闘に向け出版した国民春闘白書2012年版に各地で実際に25才(単身)の方々が実験して最低、幾ら掛かるかのデータを出している。そこで首都圏と名古屋市での其の計測値を引用してみます。
首都圏 名古屋地域
消費支出計(消費税込)・・・① 174406 167316
食費 39564 41194
住居費 54167 47000
水道光熱費 6552 7837
家具・家事用品 3881 3856
被服・履物 7548 4764
保険・医療 2465 2465
交通・通信 18214 18635
教育 0 0
教養・娯楽 18273 17187
その他 23742 24378
非消費支出(消費税以外の税・社会保険等)・・・②
42395 39223
①+②= 216801 206539・・・③
予備費 17000 17000・・・・④
③+④=(総合計) 233801 223539
と言う事で予備費を入れない③の合計を時間単価890円で割ると首都圏で243時間、それを一日8時間労働で割ると30日になってしまい休みがなくなると言う事になってしまいます。
先般有る新聞に生活保護を受けていると言う50代の方の投書が載っていましたがそれによるとさる関西圏の都市部に住んでおられるということで受給額が12万円、家賃が4万5千円で残額で全てを賄うとの事でしたが、食事についてはご飯に牛乳をかけて食べたり、生味噌をおかずに食べる日が続くときもあるとの事でした。上記から見ても其の生活はある程度想像がつくともいえますが、やはり”人間である事”を国として保証すべきであり、いやしくも国家によるいじめになるような事はしてはいけない事でありましょう。