安倍元首相が殺害された。背景は未だ解明されていない。はっきりしているのは犯行者が元自衛官という事ぐらいだ。本ブログでも安倍氏に対する批判は幾つもある。しかしながら当然すべて論争によるものであり、言論による批判には言論による反批判で答えるのが当たり前で暴力に訴える等は正しく前世紀の遺物でしかない。多くの犠牲により勝ちとったこの民主主義という制度は何があっても守らなければならない。
そういった前提の下で筆者はやはり軍事費二倍の齎すものー国民一人当たり年間4万円、三人家族で年間12万円の負担がこれから掛かってくる。自公政権ではその財源を示していない。消費税の引き上げかはたまた社会保障の大幅削減か、はたまたインフレ覚悟で国債を乱発するか であろう。
更に「異次元の金融緩和」が続く中、金余りの下地の下、円安から来る物価の急上昇。この金融緩和自体景気を良くする為としているが、幾ら金融緩和をしても個々人の所得が増加しなければ経済は成長しない。色々なうたい文句「新しい資本主義」等いっても連続する社会保障の削減ー年金減額、後期高齢者負担の倍加等々行っていればこれは成長の二要素 投資と個人消費の大きな一つである個人消費に足かせを行っている訳であり、成長の見通しは暗いというべきであろう。
更には憲法の「改正」問題、取り分け9条が焦点になっている。国民世論では変更を望まない方が多数である。この憲法自体、あの第二次大戦で大きな犠牲を払った「代償」として得たものであり、簡単にはその変更は為されるべきではないと思う訳であり、ロシアの蛮行を口実にこれを変えようというのは現実と理想を故意に不明瞭にしているものというべきであろう。
いずれにしても明日が投票日であり、多くの国民の皆さんの賢明なる判断を仰ぎたいと思う次第である。