弁護士の選び方は、一昔と比べ、難しくなりました。
ネットでたくさんの法律事務所が専門性のアピールをしているので、専門的にやっている事務所を探すことはできますが、実際のところ、その専門的な知識、経験、手腕等の程度はわからりません。
確かに、その点がわからないのは昔から同じではあるのですが、何が変わったのかというと、あたりが相対的に少なくなったことです。
やはり、司法改革によって、合格者を増やしたことは、単純に言って、昔のままの制度では、合格しなかった人まで入らざるをえません。こればかりは否定しようのないことです。
もちろん、テストで点数がとれることと、仕事は別ですが、やはり、基礎能力という点において上下の差があるのが、弁護士のレベルとしても、上下差があるのが、現在の弁護士業界です。
なので、専門をうたっている事務所のレベルが同じかというとそうではない点で注意が必要です。
たとえば、交通事故専門といっても、いろいろな紛争の訴訟を経験していないと応用がきかないし、交通事故の損害においても、営業損害などは、それなりの勉強をしていないと難しいです。事案によっては、刑事事件も絡みます。
相続だって、不動産や資産として有価証券や金融商品など絡むし、税務だって絡みます。そこに、不在者や痴呆症の方が絡むと不在者財産管理制度や後見制度の理解も必須です。株式がある場合、株式会社や有限会社の組織の承継なども重要な点となります。
要するに、専門と言っても、ほかにも経験があり、結局はある程度全部できるも、専門的に取り組んでいる弁護士と、最初からそれしかしていない弁護士では、意外と差があることがあります。
典型的な案件であれば、誰を選んでもそう差はあまりないと思いますが、そうでなければ、弁護士を吟味する必要があります。
直感も大切なので話をしてみて、まずは合うかどうかを入り口として、違和感を感じれば、別の人を探すというのも大切かもしれません。今の自体、弁護士はたくさんいますので。。。