明治時代に乱獲によって絶滅したと思われていたタンチョウが、釧路湿原のキラコタン岬で僅かに生存しているのが発見されたのは大正十三年だった。その後、昭和十年に特別天然記念物指定種として保護され、昭和三十年代後半以降、給餌運動が盛んとなり棲息数が増え、いまは一千羽を超えるという。
十一月七日、田舎家でラズベリーを採るため、朝食後に釧路を出発。国道391号を北上中に磯分内近郊で、刈り取りの終わったデントコーン畑に十数羽のタンチョウが群がっているのを見つけたが、特に珍しいことではないので写真を撮らずに通過した。
ラズベリー採取後の帰路、午後二時、同じ場所でまだタンチョウが刈り取られた後にこぼれたデントコーンの実を拾っていたので、車から降り畑の縁に立ってカメラを向けると、人慣れしているとはいえ、さすがに数羽が警戒の仕草を見せ、一斉に飛び立っていった。残念ながら、慌ててシャッターを押したので、写真の写りはよくない。
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