春の野山で雪解けと同時に辺り一面に顔を出すバイケイソウは、毒性の強いアルカロイドを含む危険な野草だが、穴籠もりから出たヒグマはこれを好んで食するという。冬期間の長い絶食によって消化器官の機能が衰えているヒグマがどのように解毒するのか分からないが、人間の場合は、草丈が5~8㌢/㍍くらいの芽出し期の若い個体をギョウジャニンニクと混同して採取、中毒で死亡することがある。
写真上段のような年数を経た個体はすぐバイケイソウと判別できるが、写真下段の若い個体は注意を要する。特に、茎が緑色で葉が開きかけのギョウジャニンニク(写真下段<中>は葉が開いているので判別し易い。写真下段<右>は茎が赤いので見誤ることはないが、右下の個体が曲者である)が、バイケイソウと混生しているときは十分注意を払うべきである。
最近の「自 然」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事