<幌呂原野南西部で撮ったケヤマハンノキの花序>
4月 10 日、 クレソンを採り終わった後、 丘陵地へのかけ上がりに生えているケヤマハンノキの花序を撮影した。 シラカンバより開花が早く、 一足先に花粉症の原因となるので要注意。この場所から南前方に見える釧路湿原北西部は、 乾燥化が進み、 ヤチハンノキの侵入が著しい地帯なので、花序・葉芽・樹皮を慎重に観察、当該個体をケヤマハンノキと同定した。
雄花序 枝先から、長さ約7~9㌢、褐紫色の総状花序が2~4本下垂する。
雌花序 長さ約5㍉、花被のない多数の紅褐色花が集まって毬果状をなし、雄花序の基
部から下向きに3~6個が総状に出る。
葉 芽 枝先から、雄花序・雌花序・葉芽の順に並んで出る。
樹 皮 紫褐色を帯び、やや平滑で、灰色の皮目が目立つ。