精神的障害を持っている為に生保を受けているKさん。
賃貸生活9年間の間、近隣とのトラブルもなく賃料の滞納もなく静かに生活されていた様子。
今日はKさんが出来るだけ早めに部屋を探してほしいと言うので、朝からKさんの部屋探し・・・。
でも・・・状況だけを説明すると受け入れ先が無い・・・。
どんなに今までトラブルが無かったとはいえ保証人が知人では管理会社も首を立てに振ってはくれない・・・。
今日、お店に来て話をした時のKさんは、とても穏やかで冗談まで言う程だった。
障害1級というのは本当なのだろうか?と思う程、こちらの話にもきちんと対応し、話す言葉もおかしな部分は見えない。
ただ・・・手が震えてしまう副作用?的な症状があるので、お風呂には入れないのか?・・・顔が真っ黒。
何とかしてあげたいものの、当社の管理物件の中でも難しい・・・。
私がオーナーだったら受け入れてあげたい・・・と思った。
だからと言っても、私がKさんの一生に責任を負うことは出来ない。
『社長さん!お願いします。何とかしてください。』
必死な思いで頭を下げるKさんが気の毒に思えた瞬間だった。
『お部屋を申し込んで、断られるかもしれないけれど、Kさんだけではありません。健康な方でも申込み書に嘘を書いて、証明する書類が提出出来ないとか、収入が少ないから・・・職業がどうだから・・・保証人さんがどうだから・・・等の理由で、お断りされるケースも沢山ありますから、慌てずにのんびり探しましょうね?。』・・・。
Kさんは、ニコッと笑って
『ホントに有難うございます。何度も見つかるまで一緒に探してくれますか?ご迷惑をお掛けしますが、宜しくお願いします』と深深くお辞儀をした・・・。
Kさんの為に費やす時間を無駄と思ってはいけない気がした。
『大丈夫ですよ』なんて、安易に綺麗事は言えませんが、
Kさんの為に一生懸命探してあげるべきだと思った・・・。