「材木屋があるからね・・・集まるんだよ、こうもりが・・・。」
母が、こう言った。
日中になると、庭にコウモリの死骸が落ちている事もあった。
夜になると、家の屋根からコウモリが飛び立って行く。
夏の、ある日の事だった・・・。
その日、私と母、そして、1番下の弟と3人でリビングで過ごしていた。
天気のいい、福島の青い空が広がっていた。
リビングの書棚によりかかり、出窓から見える空を眺めていた・・・。
道をはさんで、お向かいの家の前には電信柱が立っていた。
すると、側にいた弟がこんな事を言った・・・。
「何で、あんな所にいるんだろうね」
何のことか判らず、「どこに?」と聞くと。
「あそこに、」と電信柱を指差した。
「頭に三角の帽子かぶって、裸んぼでいるんだよ」
電信柱の上に裸で、三角の帽子をかぶった人がいると言うのだ・・・。
私と母は顔を見合わせる以外、何も言葉が出なかった・・・。
母が、こう言った。
日中になると、庭にコウモリの死骸が落ちている事もあった。
夜になると、家の屋根からコウモリが飛び立って行く。
夏の、ある日の事だった・・・。
その日、私と母、そして、1番下の弟と3人でリビングで過ごしていた。
天気のいい、福島の青い空が広がっていた。
リビングの書棚によりかかり、出窓から見える空を眺めていた・・・。
道をはさんで、お向かいの家の前には電信柱が立っていた。
すると、側にいた弟がこんな事を言った・・・。
「何で、あんな所にいるんだろうね」
何のことか判らず、「どこに?」と聞くと。
「あそこに、」と電信柱を指差した。
「頭に三角の帽子かぶって、裸んぼでいるんだよ」
電信柱の上に裸で、三角の帽子をかぶった人がいると言うのだ・・・。
私と母は顔を見合わせる以外、何も言葉が出なかった・・・。