雪もとけて
工房では休み無しの作業がまた続きます。
いろんなことを
工夫しながらコツコツ作ります。
今はただ目の前の創作に夢中になることが
大事なことかなぁと想います。
一つの節を迎えましたが
一歩歩みを出していいかなぁと思ったときに
一歩歩まなければそれがいいか悪いかもわからんし
一歩歩んでみてそこからいろんな修正や進路変更すればいいだけと言われて
なるほどなと。
全て100%理想に近づけようと必死でしたが
先月はじめ、銘木屋さんや常設展示の相談の帰りに時間ない中、
昨年4月におるごーるコンサートさせてもらったみのりさんに八女に連れてもらった
あそこのなんとも言えない柔らかな空気感と町並みと
友人のお母様との姿を見て
私は瞬間、肩の力がスーッと抜けました。
車を運転してくれる友の姿を横目に見て
新幹線の駅から夕日をぼーっと見ていました。
何故か涙がたくさん出てきました。
私は何をツッパってたのかなぁと想いました。
人と比べたり
人の優れたところや素晴らしい能力、素晴らしい環境等を見て
まるで怖気づくように自分を卑下したりツッパってたのがわかりました。
そんなのいらないんだ
そんな荷物はおろしなさい
八女の町は私にささやいてくれました。
私は私なのだな。
自然体でいいんだな。
その夕日見てる時
涙がツーって流れて
誰もいないホームで
私はずっと泣いてた。
私はまだ
理想とするようなおるごーるのあとりえはいっぺんにはつくれない。
でも
つくる場はどこかにできるなあ。
そう想いました。
その後
変な力が抜けて
夢中で作業してるときに
家主のおばちゃんのメールが来て
心にしみた。
「あなたに住んでもらいたい
あなたみたいな人待って
色んな人を断ってきた」
家族に見てもらったとき
ほわほわと日の当たるそのおうちと作業場見たとき
なんとも言えない安らぎを感じた。
これまでにない安心感でした。
すごくいいところやなあ。
ここから始めたらいいんよ。
と、みんなが言いました。
2階から
片側海が見える
反対側は山に向かう谷が見える
海風は来ない。
台風の風もうまく防げる地形らしい。
家族誰にも反対されず
ここからまた始めろと言われた事は
奇跡のようでした。
まあ、単身赴任
時々母を滞在させます。
お花の苗屋さんが近くにあるから
母が退屈しないでしょう。(笑)
京都に帰り道
案外連絡よく早く戻れました。
色んな芸術家の皆さんが周りに移住されてます。
作るにはいいのかなぁと想いました。
工作機械の音を立てても大丈夫とお墨付きで
うるさいと苦情来ないし土日作業するなとも言われない。
重量級の機械も並べられる
お客様来られても道わかりやすい
車もとめられる。
温泉も車で近い
駅まで友が来ても迎えに行ける。
船で来ても迎えに行ける。
朝日を見に行くのも近い
夕日を見に行くのも近い
星が美しい
波の音を聞きに行ける
山も行ける
よく考えると
ここにいる友人に引き合わせた百貨店担当者の母方の姓と
ここの友人の母方の姓、
うちの母方の姓が全くおんなじで
その辺りにはその姓がたくさん住んでおられるらしい。
「きっとまずは第一歩のご縁があるのよ。」
多分そうなのだろうなあ。
家族も反対しないのにはきっと理由あるのだなあ。
動いてみよう
そう思えたのは
1年前から色々動いてくれて
銘木屋さんたちにも引き合わせてくれた友の皆さんのご尽力もあります。
他にも地元の友人たち
すごく応援してくれる各地の友人たち
お客様たち
何のツッパリも卑下もおそれもいらないんだ
何を恐れてたのだろう?
感謝だけでいいんだ。
ありがたいことなんだなって
またツーって涙が出ました。
今はただ
作業に精を出しています。(笑)
夢と愛を込めておるごーる響かせたい
近くの海です
しばらく整備するまでは
今の工房でがんばります。
合間に大工仕事しにまいります。
また工房開きの日程は
日を見てもらい
いい日にしたいです。
それまではとにかくゆっくりコツコツです