しらじらと明けゆく空。

そんな空を感じながら窓を開ければ
海が集落の先に見える
そこを行き交う船が見える
天気のいい日には山口あたりまで見える。
「今日は曇りよ。朝日は見えないわよ。朝から何言ってんのよ」
眠そうな顔をしながら
誰かがつぶやく。
視線を感じるので見ると
真っ白なあずきちゃん(お隣のにゃんこ2号)
壁のところから顔だけ出してこちらをじっと見てる。
女同士の妙な距離感。(笑)
彼女は慣れない。
決して写真も撮らせてくれない。
そしてまた引き上げて行った。
彼女はお隣のわんこ、キララと仲良しで
一緒にくっついて眠ってます。
結構大きなわんこなのに
2匹は仲良しで。
きなこはその中に入れない。
「何らかの事情があるのよね」
と私は
あずきちゃんの顔を見ないでつぶやきました。

夜明けには
夜明けの歌があるもんだ。
そんな歌が聞こえて来るような作品も
作りたいものだわ。
と
私は誰に話すでもなくつぶやきながら
家中のカーテンを開けるのです。