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ねえねえ
屋根裏部屋の窓から
星は見えるのかしら?
見えるんじゃない?
ねえねえ
そんなたくさんのお星さまの中から
特別に光るお星さまが欲しいわ
手に取ればいいよ
取れるの?
一度手を伸ばしてご覧よ
届けばきっと取れるものさ
届かないわ
目を閉じて
心に浮かべて
手を伸ばせば
心の中にその輝く星は入ってくるものだよ
そんなものなの?
そうさ
私はまだ一度もお星さまを手にしたことがないのよ
人生は誰しも平等だよ
若い頃にたくさん得た人は、後半はない
若い時に得られない人は後半には恵まれるものだ
そういうものだよ
そうなのかあ
それなら私は楽しみだわ
夏の夜空には
時折流れ星が
流れておりました。
澄み渡った空の海の中で
光はキラキラと輝いておりました