走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

連携と説明

2012年10月11日 22時10分20秒 | 職場の出来事

 今日の午後、本庁で「支所長特別連絡協議会」がありました。
同会は各地区が輪番制でそれぞれの地域特性や伝統・芸能・歴史文化・郷土の偉人、地域課題やまちづくりの進捗状況について発表するものです。

 今回の4地区の発表で全地区を一巡したことになりました。

 発表後、野志市長からは「連携と説明」の重要性が語られました。
 落語を例にとり、
  「ひとり口なら養えでも、ふたり口なら養える」という話から、連携の必要性を説かれました。

 そして、説明不足は、誤解を招き、反発を招く怖さがあると。

 確かに地域活動をしていて、痛切に感じるのは各種団体ごとで解決できる問題と、解決できない問題があることを
 そして、解決できない問題が増えていることを

 そのためにも連携は必要なのですが、ここに人間関係の微妙なキビが絡み、一朝一夕では難しいことがいっぱい出てきます。
 これらの解決には、地道に足を運び、人間関係を築き上げながらしかないのかなと、鈍亀の自分としては思うのです。

 そして、個人的に不安に思っていることは全国にも誇れる広報委員制度が廃止の方向に向かっているということです。
 市長が言われるように、説明はしすぎるということは決してないと思うのですが、この広報委員制度がなくなると、地区の発信機能がなくなり、結果的には説明機能がなくなってしまう可能性が高いということです。

 さらに、地区の広報委員さんが兼務で、地区の防犯や見守り、交通安全、自主防災の各役職を努めている場合が多く、廃止されるとそのなり手がいなくなる可能性があります。
 つまり、地域のさまざまな救済機能が機能不全を起こしてしまう可能性があるということです。

 私たちは、よくセクト主義や縦割り行政といった批判を受けます。
 これは、視点が常に市民にベクトルを向けた判断結果から生まれる批判なのでしょう。
 
 いつも市民から行政向けたベクトルで発想するというのが大切だなと、青空一面に広がるうろこ雲を見ながら、改めて思ってしまいました。


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