大阪にいる弟分的な存在のD君と久しぶりに会った。
彼は私より10歳年下。京都出身。
松山の大学に来て、当時の私の職場にアルバイトに来たのが縁であった。
過酷な労働条件の中で、何人かいた大学生のアルバイトの中でも彼が一番よく働いた。
私も一人っ子、彼も一人っ子という共通の中で波長があった。
大学を卒業し、彼は地元に帰り、大企業に入社し、途中から起業した。
今は、企業研修等の講師を務めている。
彼とは時間や距離があっても飯を食べ、酒を飲むと、すぐ縮まる。
何も構えず、年の差も気にせず、立場も関係なく、笑い転げながら会話を楽しむ。
彼が私に持っていないものはグローバルな感覚である。
学生時代にアメリカへ留学し、そして中国へも行ったと思う。
当時、中国への渡航は珍しかった。
しかし、彼はアメリカを見た上で中国を見る必要性を語っていたような気がする。
私も同調し、大いに進めたような気がする。
そして、彼は今、仕事の傍らグローバルなネットワークを広げている。
うらやましいかぎりである。
なんとか追いつきたいと思い、私も私なりにまだまだであるがここ何年間でネットワークを広げつつある。
今、国は若者にグローバルな感覚を持たせるための支援制度を立ち上げ、後押しをしようとしている。
ただ、支援を受けられる若者たちの感覚はどうなのか。
D君のような若者がいっぱいできると、この国は面白い国になると思う。
今、D君は 若者たちをグローバルな人材に育てたいと思っている。
そのためには若者が夢を持ち、志を持って邁進することの大切さをよく理解している。
彼なら、きっと実現するような気がする。
キラキラ輝く彼の瞳が濁っていないことが何よりもその証拠である。