今の職場に変ってから帰宅時間が早くなったので、前々から頼まれていた大学生の勉強会の指南役を引き受けた。
2週に1回、月に2回という条件で無理をしない程度に了解した。
むろんボランティアなので私のわがままを優先してくれる。
テーマは幅広く、地域活性化から起業の仕方まで。
そのときどきで大学生の興味を抱いているテーマをもとに即興で話をしていくというもの。
ほとんどワンマンショー状態なので2時間で終わらせていただくことにしている。
でも、相手の反応を見ていて話を中断しにくい時は、3時間近く及ぶこともある。
講義室で話した経験もあるが、小さな会議室で相手の息遣いがわかる空間の中では、味わったことのない緊張感がある。
相手の真剣さが伝わるほど、話に力を抜けない。
ときどき、私の独断的な話でいいのかと思うときもある。
しかし、私程度の話でも真剣に聴いてくれる若者たちがいるということだけで、うれしくなる。
なによりも自分の勉強になる。
今まで自分がしてきたことを体系化できるし、新たなヒントがいっぱい出てくる。
前の職場で「学びから実践へ」つなげるには「生徒から先生になること」とよく話をしていた。
まさに自分でやっていて、そのとおりだと思う。
また、話の中でこちらが思わず「ウッ」と思うような本質的な質問をされることがある。
たじたじになることもある。
でも、楽しい。
若い人たちと話せるということは、自分の考え方を次代につなげていけるということ。
おかげで自分の引き出しをもっと増やせそうな気がしてきている。