キングコングを見てきました。
1933年、大恐慌時代のアメリカ、ニューヨーク。売れない女優のアン・ダロウ(ナオミ・ワッツ)は、芝居小屋が突然閉鎖になり路頭に迷う。切羽つまった彼女は露天商のリンゴを盗むが店主に見つかってしまう。そんなアンを救ったのは、映画作家を名乗るカール・デナム(ジャック・ブラック)だった。
自信とエネルギーに溢れた表情で、エンターテインメント産業で活躍する男を装うデナムだが、実は彼も出資者たちから見放され、撮影済みのフィルムを持ち逃げしている身だった。しかし、彼にはある企みがあった。偶然手にした秘密の地図、そこには時の流れから取り残された原始のままの島の位置が記されている。そこで誰も見たことがない冒険映画を撮影する。それが彼にとっての最後の賭けだった。債権者たちの訴えでデナムは警察に追われる身となるが、助手のプレストン(コリン・ハンクス)に命じ、3時間足らずでスタッフと機材を船に乗せる。しかし、映画には主演女優が必要。そんな時、偶然出会ったのがアンだったのだ。最初は抵抗を感じていたアンだが、ずっと憧れていた脚本家ジャック・ドリスコル(エイドリアン・ブロディ)の脚本だと聞き、乗船を決意する。
そのジャックが出航間際に脚本を持ってやってきた。劇作家として名が売れてはいるが、彼の戯曲は難解で、自然の成り行きで金には縁がなかった。そして、脚本が冒頭だけしかできていないことを聞かされたデナムは、小切手を切るふりをして時間を稼ぎ、ジャックをそのまま船に乗せてしまう。
こうしてアン、ジャック、主演男優のブルース・バクスター(カイル・チャンドラー)、撮影スタッフと船のクルーを巻き込み、デナムの計略通りに船はニューヨークの岸壁を離れる。その名は“ベンチャー号”。彼らの行く手に待ち受ける運命を暗示するかのような名前の老朽船は、大西洋へと踏み出していったのだった。
ベンチャー号の船長エングルホーン(トーマス・クレッチマン)だけは、本当の目的地をデナムから聞いていた。もちろん危険も承知していたが、2000ドルの報酬に目がくらんだのだ。古参の船員、ヘイズ(エヴァン・パーク)は身寄りのない若手船員のジミー(ジェイミー・ベル)を可愛がっていた。ジミーに厳しく接するヘイズだが、その裏には立派な男にしたいという深い愛情があった。他にもシェフでありながら船医をうそぶくランピー(アンディ・サーキス)や、中国人船員のチョイら個性的な面々がベンチャー号を動かしていた。
船上での撮影を行いながら進むうちに、クルーの間に不穏な空気が漂い始める。シンガポールが目的地と聞いているのに、船は多くの船が消息を絶ったスマトラ島のはるか西にある南インド洋の海域へと近づいて行くからだ。深い霧が立ちこめ、急激な海流に舵の自由も奪われてしまうベンチャー号。そして、眼前には60メートルもある巨大な岸壁が現れる。これこそが、デナムが探し求めていた幻の島、“髑髏島(スカル アイランド)”だった。その時、彼らの耳をつんざいて聞いたこともない巨大な咆哮が響き渡った……。
上陸した彼らは、遺跡や巨大な建造物に身震いしながら撮影を行なっていくが、不気味な原住民たちと遭遇し、数名の船員が命を失う。銃で威嚇することで、なんとか船に逃げ帰ることに成功したが、その夜、原住民たちは船に潜入してアンをさらって行く。身動きのとれない状態で祭壇に上げられるアン。彼女を救出するために、ジャックやデナムが再び原住民の集落へと向かうが、アンの背後から巨大な影が近づき、森の中へとアンを連れ去って行く。その時デナムは目撃してしまった。アンを奪い去った巨大な生物、“キング・コング”を。
アンを追ってジャングルの奥地へと果敢に進むクルーだが、はるか昔に絶滅したはずの巨大な恐竜や、未知の生物に次々と襲われ、ひとりまたひとりと命を落としていく。一方、さらわれたアンは最初は恐怖におののき、あの手この手でコングから逃れようとするが、巨大な恐竜に襲われているところを助けられ、コングと心を通わせるようになる。そんな中、ただひとり救出をあきらめなかったジャックが、ついにアンを見つけ出して連れ戻ることに成功する。怒り狂ったコングが追いかけてくるが、この巨大な生物を連れ帰って見せ物にしようと画策するデナムは、激しい攻防の末、クロロホルムを使ってコングを捕獲してしまう。
数ヶ月後、ブロードウェイの巨大看板にネオンの文字が煌々と輝いている。「コング――世界で8番目の驚異」。目論見通りの大成功を収めつつあるデナム。憂うつな表情で舞台に上がる準備を整えるアン。アンに想いを伝えられなかったことへの後悔の念にさいなまされるジャック。いよいよ舞台の上でキング・コングを覆ったヴェールが取り払われる……。それは悲劇への始まりだった。
というのが、映画のストーリーなのだが、人間のエゴによる環境破壊映画のようにも読み取れた。
しかし、キングコングの第一作は子供の頃、テレビで見てかなり驚いたが、今回の映画はぜひ劇場で見るほうが迫力があると思いますよ。
1933年、大恐慌時代のアメリカ、ニューヨーク。売れない女優のアン・ダロウ(ナオミ・ワッツ)は、芝居小屋が突然閉鎖になり路頭に迷う。切羽つまった彼女は露天商のリンゴを盗むが店主に見つかってしまう。そんなアンを救ったのは、映画作家を名乗るカール・デナム(ジャック・ブラック)だった。
自信とエネルギーに溢れた表情で、エンターテインメント産業で活躍する男を装うデナムだが、実は彼も出資者たちから見放され、撮影済みのフィルムを持ち逃げしている身だった。しかし、彼にはある企みがあった。偶然手にした秘密の地図、そこには時の流れから取り残された原始のままの島の位置が記されている。そこで誰も見たことがない冒険映画を撮影する。それが彼にとっての最後の賭けだった。債権者たちの訴えでデナムは警察に追われる身となるが、助手のプレストン(コリン・ハンクス)に命じ、3時間足らずでスタッフと機材を船に乗せる。しかし、映画には主演女優が必要。そんな時、偶然出会ったのがアンだったのだ。最初は抵抗を感じていたアンだが、ずっと憧れていた脚本家ジャック・ドリスコル(エイドリアン・ブロディ)の脚本だと聞き、乗船を決意する。
そのジャックが出航間際に脚本を持ってやってきた。劇作家として名が売れてはいるが、彼の戯曲は難解で、自然の成り行きで金には縁がなかった。そして、脚本が冒頭だけしかできていないことを聞かされたデナムは、小切手を切るふりをして時間を稼ぎ、ジャックをそのまま船に乗せてしまう。
こうしてアン、ジャック、主演男優のブルース・バクスター(カイル・チャンドラー)、撮影スタッフと船のクルーを巻き込み、デナムの計略通りに船はニューヨークの岸壁を離れる。その名は“ベンチャー号”。彼らの行く手に待ち受ける運命を暗示するかのような名前の老朽船は、大西洋へと踏み出していったのだった。
ベンチャー号の船長エングルホーン(トーマス・クレッチマン)だけは、本当の目的地をデナムから聞いていた。もちろん危険も承知していたが、2000ドルの報酬に目がくらんだのだ。古参の船員、ヘイズ(エヴァン・パーク)は身寄りのない若手船員のジミー(ジェイミー・ベル)を可愛がっていた。ジミーに厳しく接するヘイズだが、その裏には立派な男にしたいという深い愛情があった。他にもシェフでありながら船医をうそぶくランピー(アンディ・サーキス)や、中国人船員のチョイら個性的な面々がベンチャー号を動かしていた。
船上での撮影を行いながら進むうちに、クルーの間に不穏な空気が漂い始める。シンガポールが目的地と聞いているのに、船は多くの船が消息を絶ったスマトラ島のはるか西にある南インド洋の海域へと近づいて行くからだ。深い霧が立ちこめ、急激な海流に舵の自由も奪われてしまうベンチャー号。そして、眼前には60メートルもある巨大な岸壁が現れる。これこそが、デナムが探し求めていた幻の島、“髑髏島(スカル アイランド)”だった。その時、彼らの耳をつんざいて聞いたこともない巨大な咆哮が響き渡った……。
上陸した彼らは、遺跡や巨大な建造物に身震いしながら撮影を行なっていくが、不気味な原住民たちと遭遇し、数名の船員が命を失う。銃で威嚇することで、なんとか船に逃げ帰ることに成功したが、その夜、原住民たちは船に潜入してアンをさらって行く。身動きのとれない状態で祭壇に上げられるアン。彼女を救出するために、ジャックやデナムが再び原住民の集落へと向かうが、アンの背後から巨大な影が近づき、森の中へとアンを連れ去って行く。その時デナムは目撃してしまった。アンを奪い去った巨大な生物、“キング・コング”を。
アンを追ってジャングルの奥地へと果敢に進むクルーだが、はるか昔に絶滅したはずの巨大な恐竜や、未知の生物に次々と襲われ、ひとりまたひとりと命を落としていく。一方、さらわれたアンは最初は恐怖におののき、あの手この手でコングから逃れようとするが、巨大な恐竜に襲われているところを助けられ、コングと心を通わせるようになる。そんな中、ただひとり救出をあきらめなかったジャックが、ついにアンを見つけ出して連れ戻ることに成功する。怒り狂ったコングが追いかけてくるが、この巨大な生物を連れ帰って見せ物にしようと画策するデナムは、激しい攻防の末、クロロホルムを使ってコングを捕獲してしまう。
数ヶ月後、ブロードウェイの巨大看板にネオンの文字が煌々と輝いている。「コング――世界で8番目の驚異」。目論見通りの大成功を収めつつあるデナム。憂うつな表情で舞台に上がる準備を整えるアン。アンに想いを伝えられなかったことへの後悔の念にさいなまされるジャック。いよいよ舞台の上でキング・コングを覆ったヴェールが取り払われる……。それは悲劇への始まりだった。
というのが、映画のストーリーなのだが、人間のエゴによる環境破壊映画のようにも読み取れた。
しかし、キングコングの第一作は子供の頃、テレビで見てかなり驚いたが、今回の映画はぜひ劇場で見るほうが迫力があると思いますよ。