〈2011.10.05〉
“御園座第四十七回吉例顔見世”
夜の部
一、双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)
角力場
放駒長吉 歌 昇改め又五郎
山崎与五郎 染五郎
平岡郷左衛門 由次郎
三原有右衛門 桂 三
藤屋吾妻 芝 雀
濡髪長五郎 吉右衛門
二、棒しばり(ぼうしばり)
次郎冠者 三津五郎
曽根松兵衛 秀 調
太郎冠者 海老蔵
三、歌舞伎十八番の内 助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)
花川戸助六 團十郎
三浦屋揚巻 福 助
くわんぺら門兵衛 三津五郎
三浦屋白玉 芝 雀
朝顔仙平 錦之助
福山かつぎ 海老蔵
男伊達 山谷弥吉 松 江
同 竹門虎蔵 廣太郎
同 田甫富松 種之助
同 砂利場石造 吉之助
傾城 八重衣 宗之助
同 浮橋 米 吉
文使い番新白菊 歌 江
奴奈良平 由次郎
国侍利金太 市 蔵
遣手 お辰 右之助
三浦屋女房 家 橘
通人里暁 歌 六
曽我満江 東 蔵
髭の意休 左團次
白酒売新兵衛 梅 玉
口上 海老蔵
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“双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)”
力士が主役の歌舞伎を始めて観ました
吉右衛門さん演じる濡髪はいかにも力士の貫禄で
床机に腰掛ける時は介添さんが床机の上に小さな腰掛を据え
そこに力士がどっしりと腰掛けます。
濡髪長五郎(吉右衛門)と山崎与五郎(染五郎)が舞台で並ぶ時
染五郎さんは膝を折り上背が大きくならないよう工夫して居られる様子が
よく分かりました。
“棒しばり(ぼうしばり)”
棒に縛られた次郎冠者(三津五郎)と後ろ手に縛られた太郎冠者(海老蔵)の
二人が、器用にお互い工夫しながら酒を飲み、
浮かれてとうとう連舞に興じるユーモラスな一幕。
三津五郎さんの飄々とした演技が客席の笑いを誘いました。
“歌舞伎十八番の内 助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)”
blog「歌舞伎風に吹かれて」でお馴染み(私の中で)の中村福助さん演じる
三浦屋揚巻が豪華絢爛
しかも役にぴったりで重みがありとても素敵
花川戸助六役の団十郎さんは年齢を感じさせないパワフルな演技
役者さんは顔・姿・声が舞台の上で映えるのですネ
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午後からお休み頂いて名古屋へ
デパ地下(JR名古屋高島屋)でお弁当choice
お弁当の種類が沢山有って目移り
慌しくて喉カラカラVEGETERIAの巨峰ジュース
ゴクッ
やっぱり最初に「美味しそう」って思った柿の葉寿司を二つget
御園座へ
お芝居観ながらほっこりできるよう温かいお茶もネ
雨の中oさんが御園座切符売り場に行列し
チケット交換してくれた
oさん完璧晴れ女なのに今日は何故
oさん
「並んでたらネいつもはもっと行列スゴイのヨ
って云われたワ
雨降りだから行列に並ぶ人少なかったのヨ
今日は雨でよかったの
」
ヤッパリoさんは強運
三代目中村又五郎さん・四代目中村歌昇さん襲名披露
今年7月15日人間国宝に認定された中村吉右衛門さんへのお花が
たくさん並んでいます。
ロビーを飾る胡蝶蘭
幕間にロビーでお弁当
御園座では客席での飲食は禁止ですが、
ロビーのソファーや簡易椅子でお弁当をいただけるよう
準備されています。
松河屋の栗きんとんをお土産に
長い時間をかけて芸を磨いた役者さんや
主役を際立たせ脇を固める役者さん達のお芝居は、
若くて人気者の役者さんに感じるキラキラ感には欠けるものの
日々研鑽を重ねられた重みと深い風情を感じる舞台の楽しさでした。