〈2019.02.06 wed〉
バブルの頃一世を風靡したF1ドライバー中嶋悟さんの講演を聴講しました
“F1流安全運転術”
意外と小柄。
威圧感は全く感じられない。
登壇と同時に会場を見渡し、ニコッと表情を和らげ雰囲気を和ませる。
世界の頂点を極めたスゴイ人なんやといったオーラが漂う。
岡崎の自宅、ピットの有る御殿場、東京の事務所を車で移動。
勿論ご自分で運転される。
生涯走行距離300万km。
それで無事故。
F1ドライバーなんで当然かなぁ~
なんて思いながら聴講。
「ドキッとした事も無い。」
エエッ何で?と思い、もう一度顔を見る。
安全運転は難しい事ではない。
自分で試した事で3つの大事な事がある。
①運転中に『見る』事以外に何もない!
・前、横、後ろを万遍なく、四六時中『見る』
「能動的に」見る
「自分の意思で」見る
「自分の目で」見る
ぼーッとしない、視線は一箇所にとどまらない、そうすると目玉だけでなく顔が動く
何気に見る
見惚れてはいけない→注視してはいけない
・スピードが出ると視野が狭くなる
鈴鹿サーキットシケイン走行時、天気が良いと伊勢湾が綺麗に見える
スピードが上がれば
→頭を動かして見る
→遠くを見る→自分が対応する次の事がスムーズにできる
慌てない
びっくりしない
頭の中で俯瞰する=イメージできる
=遠くまで見ているという事
速度が上がれば→もっと遠くを見なければいけない
緊張感
・コンビニ駐車場 事故が多い
見る「間」が空くと周囲の状況が変わる
駐車場は前から出る
景色が頭の中に在る内に動く
画像が眼に有る内に動く
・レーダーのように見る
②自分の存在を相手に見せる(知らせる)
・自分の存在を相手から見てもらう→早めの点灯
ライトは自分の存在を相手に教えるためのもの
・自分の存在を見せる
自分の行動を見せる
・相手に急ブレーキを踏ませない
黄:相手に注意を促す→黄色の次に「赤」
いきなり赤ランプ :相手に何故「赤」なのか理解を促す「間」が無い
・相手に知らせる/相手に自分の行動を見てもらう
→追突事故が減る
③自分の身を守るための装備
事故が起きた時のためにシートベルトを締める
・50km/100kmというスピードの中に置かれているという気持ちを持つ
人間が歩く早さではない。
車は人間の性能を超えた環境で動く
・人間の発明の中でこんなに素晴らしいモノは無い
車
事故をしない
『レーシングドライバー』は見てから事を起こしていない
早く走るため、自分がこれから行く事を想像して行動する
見えていない所を想像する
普通の道は「危ないゾー」と想像する
見えない所には「何か有るゾ」と準備をする
びっくりすると人間は余分な事をしてしまう
びっくりしないために、時間に余裕を持つ
安全運転の極意をご伝授いただき、とても有意義な時間でした。
生きるのも、仕事も同じだと感じました。