錫 杖 流

我流を貫く自由人です。

Mt.乗鞍 回想

2019-07-24 | 懐かしい風景

おはようございます。

梅雨は明けたでしょうか(予約投稿なんで)

 

今日の山の風景は、私のアルプス好きになった原点「乗鞍岳」です。

約30年ほど前、まさにバブル絶頂期。私は長野県乗鞍高原に長期住み込みバイトをしました。

朝夕高原の自然写真を撮っていた私の事を知った地元の方に

乗鞍岳山頂小屋で一夏働いて見ないかと誘っていただきました。

二言返事でOK

私が就いたのは標高2100mに立つ「冷泉小屋」でした。

宿泊も可能な施設でしたが乗鞍スカイラインが畳平まで無料

ハイカーは車で素通りでした。

つまり私はとっても暇な小屋番でした。

晴れの日も雨の日も登山客は皆無

暇すぎて小屋付近の植物のスケッチばかりするようになりました。

それが、植物の名前を覚えるきっかけになりました。

夏休みも半ばになり山頂小屋への背負子が私の仕事になりました。

肩の小屋の倉庫に荷物はあってそこから山頂小屋までの1日2〜3往復をしました。

コマクサ・雷鳥・熊など初めて見る大自然

携帯もなくポケベルも無い時代

今思うととても豊かな時を過ごしました。

シュラフをかぶり満天の天の川を見ながら小屋のテラスで寝たこともあります。

毎日 陽が昇り 日が落ちての繰り返し

時には雲海

時には稲妻の嵐

髪の毛が逆立ち小屋でじっと縮こまったことも

語りつくせない思い出がいっぱいの乗鞍です。





















タカネマツムシソウ

高山に咲くからタカネという上言葉が付くことを知りました。

















今もこれからも私の心の原点は乗鞍にあります。

そして不器用な人間になりました。