八重柏冬雷の書道散策

書表現は無限。様々な書表現を紹介。書道を楽しむ講座も開講。問合せは冬雷公式HP http://torai-y.com へ

たとえばこの作品は

2009-05-08 | 諸々

   「奎星会おびひろ書展」の作品をちょっと鑑賞してみましょう。

   まず、左の作品は、大きく白を抱いた作品。
   普通は作品の中心部にメインとなる何かがあるもの。
   しかしこの作品には、ただ空間しかない。
   いや、白をメインにしているのです。
   筆の動きを追ってみると、
   いかに動きがゆったりとしていて大きいか分かるでしょう。 
   この大胆な構図こそ、
   既成概念に囚われない前衛の作品なのです。

   そして右の作品は、
   対照的に重量感が中央に凝縮した作品。
   そして墨の上に箔を押したような金色が
   黒の美しさを強調し、立体感を醸し出している。
   新しいのだけど昔懐かしい和の世界を感じさせる。
   赤の表具も効果的である。

   と、
   こうして見た感じから作品を鑑賞してみてください。
   鑑賞の仕方に決まりはないと思います。

   何かを感じることが出来たら、
   それで鑑賞が始まっているのです。

   Blogランキングに参加しています。
   ↑応援の一押しをお願いします。