BOLT MP5A4 Tactical の分解レビューです。
海外製電動ガンでもリコイル機能が入ったのがあるんですね(汗)、しかもこのモデルはマルイが次世代MP5を出す前からあるみたいでパクり商品の多い海外製電動ガンの中ではちょっと異質な存在のようです。
という訳で海外製次世代電動ガンともいえるBOLT MP5の実力を分解レビューと併せてお伝えしていきたいと思います。
BOLT MP5の分解は実銃同様にテイクダウンピンを外して行います。ピンに適当なサイズのポンチがない場合でも尖っていない棒状のものがあれば簡単に外すことができます。
ピンを外すと実銃同様にロアフレームを引き出して・・・と行きたいところですが残念ながらどこかに引っ掛かってこれ以上は外れないようです。
ロアフレームを取り外すにはマルイのスタンダード電動ガンMP5と同じくセイフティーとモーターを外す必要がありました。セイフティーはマルイのようにユニットにはなっていませんのでバラバラにならないように注意が必要です。
BOLT MP5は11.1Vリチウムポリマーバッテリー仕様との触れ込みですが、モーター自体は一般的な海外製品と同程度のスペックですので、このままニッケル水素8.4Vや7.4vのリチウムポリマーバッテリーを使っても特に問題は起きません。
SBDが組み込まれてたりメカボックスの封印が剥がれているのでご依頼者様か購入したショップで初期調整は済ませてあるようですが、接続端子がモーターエンドの高さより高く、グリップ底部の調整ネジの機能を殺してしまっているのが気になります。
モーターの奥にある固定ネジを外せばロアレシーバーは取り外すことができました、この辺はマルイスタンダードMP5と同じ流れです。
メカボックスとバレルはアッパーレシーバーの後方から引き出すことができます。HOPの形状はAKやMP5Kに近いレバー式で、バレル長はマルイMP5よりもやや短くなっています。
メカボックスの基本形状はVer.2ですが、Ver.3と同じようにカットされた上部の強度を補うような肉厚な補強箇所があります。マルイと違ってVer.3を単純に流用しなかったのはトリガーストロークが長くなってしまうのをBOLTの設計者が嫌っているからかもしれません。
メカボックスの内部はマルイVer.2の強化版といった感じで強いスプリングを前提とした海外仕様の電動ガンでは一般的なものになっていましたがギア比は低めのようです。
弾速計のデータはこんな感じです。0.20g弾ゼロHOP時のパワーは0.74Jと一般的な数値(画像左)ですが、施工ご依頼者様がお使いになりたい0.28g弾での適正HOP時は大きくパワーを下げて0.34Jにまで低下してしまいました。
この辺は0.25g弾にも対応できるマルイ次世代と比べるとノーマルでの性能は低いと言わざるを得ませんが、マルイ次世代MP5も0.28gからの重量弾には対応できませんのでカスタム前提のスペックとしてはそこまで決定的な優劣がある訳ではありません。発射サイクルは7.4v/2200mAhリチウムポリマーバッテリーでの結果です。
最後は音圧チェック、いつものように銃口から直角に50cm離れた位置での計測結果は95.5㏈と音圧的にはマルイ製次世代電動ガンと同レベルなのですがメカノイズが少し多めなのが気になるところ、前述したSBDの組み込みが影響しているのかもしれませんが、現状ではマルイ製に軍配が上がります。
またボルト操作でリコイル機能をオミットできる機能についてもギアノイズを余計に目立たせるだけのものでしかありませんので特段メリットには思えませんでした。
とは言え、パーツ供給が一切なくノーマルのみ修理受け付けのマルイ次世代MP5と、汎用パーツが豊富でカスタムやメンテにもある程度対応できるBOLT MP5のどちらが良いのかと私に聞かれると・・・ね(笑)
引き続きカスタム施工の様子をお伝えしていきたいと思います。