私が鈴鹿高専の2年生で柔道をやってた時,相手を大外刈りで押し倒した瞬間,自分の右の拳も畳にトンと突きました.
その時に拳にそえていた親指を軽~く押した感じがしたのですが,その時は痛くもなかったので特に気にすることなく放っておいたのですが,翌日から何となく痛むし,1週間経ってからなんだか左手と比べると少し腫れているようなので近所のお医者さんに診てもらったところ突指だと診断されました.
こういうものは日にち薬だと思って,大事にしていたのですが,それから全く治ることなく,以来20年ちょっと私を苦しめていました.
指も広がらないし,力仕事はもちろん,ペンで文字を数十秒連続で書くだけで腫れるし痛みました.
乱取をしていても,指が道着に引っかかってしまうのも困ったものでした.
その指が突然先ほど治りました.
革ジャンのボタンをはずす時に右手親指がパキッと鳴り,患部を中心に右手全体がしびれるという不思議な感覚が20秒くらい続きました.
どうなってしまうんだろうかと心配しましたが,しびれが収まっても痛みというものは全くないし,いろいろ触っているうちに関節が柔らかくなっていることに気付きました.
ひょっとして完全に壊したのだろうかと更に心配しましたが,左手と同じように曲げたり伸ばしたりすることができるという程度でした.
20年ぶりの正常な親指です.
自分にとっては奇跡のような幸運な出来事でした.
周辺の腱がびっくりしないように,大事に大事に慣らせていこうと思います.
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