4月16日の
国民投票から
すでに、2日が
経過しておりやすが。
相変わらず
トルコ
政界、国民ともに
わさわさと、混乱が続いている模様。
1人、もう、終わっちまったんだから
今更、何言っても遅いんだよ~ん、と
上機嫌なのは
言うまでもなく
エルドアン大統領、その人、でありやす。
投票の結果は
賛成票、51・4パーセント、反対票、48・6パーセント
実に、約138万票、という僅差で
賛成派が逃げ切った形、となりやした。
が。
投票結果を分析してみると
まず、トルコ5大都市と
いわれる
イスタンブール、アンカラ、イズミル、アンタルヤ、ブルサ
の中で
ブルサ以外は、すべて
反対票が上回る結果。
西側一帯を含む
「文化・教育的」に、進んでいる、と
一般に言われる地域は
実は、軒並み、反対決議。
クルド人の多い
南東部も、ほぼ、反対。
ただし、広大な
中部アナトリア地方と、黒海沿岸は
ほぼ、全部、賛成票で
埋め尽くされたようだす。
エルドアン大統領自体が
黒海沿岸の、リゼ県の出身。
前大統領のアブドゥッラ・ギュルさんは
カイセリ県出身。
前首相の、
アフメット・ダウットオールさんは
コンヤの出身、と
AKPの有力者は
中部アナトリア出身者が、多いっすからね。
黒海沿岸と、中部アナトリアが
賛成派多数なのも、うなずける。
反対に。
現第一野党の、ケマル・クルチダルオールさんの
出身県、トゥンジェリでは
記録的多数で
反対派の勝利だったらしいから
まあ。
身内びいき、っていうか
そういうの。
どこにでも、あるもんでしょう。
それから、内陸部は
宗教的に、熱心だ、というファクターもある。
AKP党は、一応
イスラム教的な色を、
前面に出している
政党なので
そういう理由でも
内陸部には、支持者が多いのだす。
イスラム教の教えを
守ってる政党に
間違えはない、
ってな感じですかね。
とにも、かくにも
投票は終わって
トルコは、2019年から
本格的な、大統領制度の国に
システム・チェンジ
する事に、なったわけっす。
今回。
大統領制度になるか、どうか、が
投票の最大争点
だったので
その事ばっかり
クローズアップされましたが
これとあわせて
18条の、憲法の改正事項が
国民投票を
通過した、という形になりやした。
野党が問題にしていた
その中のいくつかの点、は、例えば。
※国会議員の数が 現550名→600名に増える
(無駄に、数を増やして、税金が無駄遣いされる)
※国会議員の立候補者の年齢が、25歳から18歳に下げられる。
(18歳で、国会議員になった者は、兵役が免除されるそうだ)
※国会の、大臣や内閣に対する、監督権限の削除、閣僚会議などに、特定の案件に関して
法令・法規を発行する権限の削除。
(当然、政府のやることに、誰も文句を言えなくなる、ってことらしい)
※首相は廃止され、全権限を、大統領に集中する。
大統領補佐官や、大臣などは、大統領が任命する。必要に応じて、クビにもできる。
大統領補佐官は、何人でも良いし、大統領が外遊などで、不在の場合は、大統領の代行は、
国会ではなくて、補佐官達がやる。
(解説の必要なし。まんま)
※大統領は、今までは、公平な立場をとるために、国会議員を辞任する必要があったが、今後 は、どっかの党の党首さんが、そのまま、大統領になることが、可能になる
(敵対野党や、その支持者には、いじわるするんじゃないの?と言う疑問)
一応、この他に
大統領が汚職をした場合の、
弾劾の方法、なども
取り決めはあるのですが。
ほとんどは
紙の上の文句で、機能はしないだろう、と
言われているけれども。
さて、どうなる事やら。
詳しい、憲法の改正条項は、こちらから
(ただし、トルコ語)
→→→→→2017 Turkiye anayasa degisikligi referandumu
欧州などは
今回の投票が
公正に行われなかった
可能性がある、と
いろいろと
調査をしているみたいだし
実は、投票の最中に
賛成票が、伸び悩みだした…と
見受けられた
あたりに
選挙管理委員会の
認定印のない
投票用紙による投票も
有効にする、という
選管からの
突然のお達しにより
僅差で、
賛成票が逃げ切った、などの事実が発覚して
野党も大騒ぎだし。
国民も怒って、街頭デモを
繰り広げているし
なんだかね~。
でも、AKP側は、涼しい顔ですよ。
エルドアン大統領は、
投票後の演説で
次は、死刑制度復活の
国民投票をするかもしれないぞ~、なんて
言いまして。
死刑制度なんて、
復活させたら
EUには、絶対に
入れてやらないぞ~!と
ヨーロッパ側は、
ぶりぶり。
今まで、ずっと、
EUのドアの前で、ノックしながら、
待ってたけど
結局は、トルコを、
入れるつもりは、ないんだろう!と
早速
波風たてまくり状態でござんす。
第一野党CHPによれば
全国、57000箇所の投票所のうち
約10000箇所以上の
投票所で
開票時に、不正が行われた可能性がある、という
報告もきているそうで
(開票作業を、与党関係者以外を締め出して、秘密裡に行った、など)
まあ。
開票作業が終わった
次の日に
投票所の裏手で
投票用紙が燃やされているのが、見つかった、とか。
選挙のたびに
毎回出る、ニュースでは、あるんすけどね。
それにしても。
選挙が、粛々と行われる、なんて状態は
トルコに来て、コノカタ、
18年間。
1度も、見た事が
ないから(爆)
まあ、この国の選挙は
こんなもんなんだろ、と
思っておりやす。
まだ、しばらくは
混乱が続くかも、しれませんな。
いずれにしても。
トルコの未来が
良い方向に行く事を
願っておりますよ~(泣)
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国民投票から
すでに、2日が
経過しておりやすが。
相変わらず
トルコ
政界、国民ともに
わさわさと、混乱が続いている模様。
1人、もう、終わっちまったんだから
今更、何言っても遅いんだよ~ん、と
上機嫌なのは
言うまでもなく
エルドアン大統領、その人、でありやす。
投票の結果は
賛成票、51・4パーセント、反対票、48・6パーセント
実に、約138万票、という僅差で
賛成派が逃げ切った形、となりやした。
が。
投票結果を分析してみると
まず、トルコ5大都市と
いわれる
イスタンブール、アンカラ、イズミル、アンタルヤ、ブルサ
の中で
ブルサ以外は、すべて
反対票が上回る結果。
西側一帯を含む
「文化・教育的」に、進んでいる、と
一般に言われる地域は
実は、軒並み、反対決議。
クルド人の多い
南東部も、ほぼ、反対。
ただし、広大な
中部アナトリア地方と、黒海沿岸は
ほぼ、全部、賛成票で
埋め尽くされたようだす。
エルドアン大統領自体が
黒海沿岸の、リゼ県の出身。
前大統領のアブドゥッラ・ギュルさんは
カイセリ県出身。
前首相の、
アフメット・ダウットオールさんは
コンヤの出身、と
AKPの有力者は
中部アナトリア出身者が、多いっすからね。
黒海沿岸と、中部アナトリアが
賛成派多数なのも、うなずける。
反対に。
現第一野党の、ケマル・クルチダルオールさんの
出身県、トゥンジェリでは
記録的多数で
反対派の勝利だったらしいから
まあ。
身内びいき、っていうか
そういうの。
どこにでも、あるもんでしょう。
それから、内陸部は
宗教的に、熱心だ、というファクターもある。
AKP党は、一応
イスラム教的な色を、
前面に出している
政党なので
そういう理由でも
内陸部には、支持者が多いのだす。
イスラム教の教えを
守ってる政党に
間違えはない、
ってな感じですかね。
とにも、かくにも
投票は終わって
トルコは、2019年から
本格的な、大統領制度の国に
システム・チェンジ
する事に、なったわけっす。
今回。
大統領制度になるか、どうか、が
投票の最大争点
だったので
その事ばっかり
クローズアップされましたが
これとあわせて
18条の、憲法の改正事項が
国民投票を
通過した、という形になりやした。
野党が問題にしていた
その中のいくつかの点、は、例えば。
※国会議員の数が 現550名→600名に増える
(無駄に、数を増やして、税金が無駄遣いされる)
※国会議員の立候補者の年齢が、25歳から18歳に下げられる。
(18歳で、国会議員になった者は、兵役が免除されるそうだ)
※国会の、大臣や内閣に対する、監督権限の削除、閣僚会議などに、特定の案件に関して
法令・法規を発行する権限の削除。
(当然、政府のやることに、誰も文句を言えなくなる、ってことらしい)
※首相は廃止され、全権限を、大統領に集中する。
大統領補佐官や、大臣などは、大統領が任命する。必要に応じて、クビにもできる。
大統領補佐官は、何人でも良いし、大統領が外遊などで、不在の場合は、大統領の代行は、
国会ではなくて、補佐官達がやる。
(解説の必要なし。まんま)
※大統領は、今までは、公平な立場をとるために、国会議員を辞任する必要があったが、今後 は、どっかの党の党首さんが、そのまま、大統領になることが、可能になる
(敵対野党や、その支持者には、いじわるするんじゃないの?と言う疑問)
一応、この他に
大統領が汚職をした場合の、
弾劾の方法、なども
取り決めはあるのですが。
ほとんどは
紙の上の文句で、機能はしないだろう、と
言われているけれども。
さて、どうなる事やら。
詳しい、憲法の改正条項は、こちらから
(ただし、トルコ語)
→→→→→2017 Turkiye anayasa degisikligi referandumu
欧州などは
今回の投票が
公正に行われなかった
可能性がある、と
いろいろと
調査をしているみたいだし
実は、投票の最中に
賛成票が、伸び悩みだした…と
見受けられた
あたりに
選挙管理委員会の
認定印のない
投票用紙による投票も
有効にする、という
選管からの
突然のお達しにより
僅差で、
賛成票が逃げ切った、などの事実が発覚して
野党も大騒ぎだし。
国民も怒って、街頭デモを
繰り広げているし
なんだかね~。
でも、AKP側は、涼しい顔ですよ。
エルドアン大統領は、
投票後の演説で
次は、死刑制度復活の
国民投票をするかもしれないぞ~、なんて
言いまして。
死刑制度なんて、
復活させたら
EUには、絶対に
入れてやらないぞ~!と
ヨーロッパ側は、
ぶりぶり。
今まで、ずっと、
EUのドアの前で、ノックしながら、
待ってたけど
結局は、トルコを、
入れるつもりは、ないんだろう!と
早速
波風たてまくり状態でござんす。
第一野党CHPによれば
全国、57000箇所の投票所のうち
約10000箇所以上の
投票所で
開票時に、不正が行われた可能性がある、という
報告もきているそうで
(開票作業を、与党関係者以外を締め出して、秘密裡に行った、など)
まあ。
開票作業が終わった
次の日に
投票所の裏手で
投票用紙が燃やされているのが、見つかった、とか。
選挙のたびに
毎回出る、ニュースでは、あるんすけどね。
それにしても。
選挙が、粛々と行われる、なんて状態は
トルコに来て、コノカタ、
18年間。
1度も、見た事が
ないから(爆)
まあ、この国の選挙は
こんなもんなんだろ、と
思っておりやす。
まだ、しばらくは
混乱が続くかも、しれませんな。
いずれにしても。
トルコの未来が
良い方向に行く事を
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