ひつじ飼いのキノコ岩との日常

家庭の事情から、トルコ国内のすったもんだまでw

2017年4月16日。国民投票結果。

2017年04月18日 21時56分37秒 | 事件・事故・宗教・政治
4月16日の
国民投票から

すでに、2日が
経過しておりやすが。

相変わらず
トルコ

政界、国民ともに
わさわさと、混乱が続いている模様。

1人、もう、終わっちまったんだから
今更、何言っても遅いんだよ~ん、と
上機嫌なのは

言うまでもなく
エルドアン大統領、その人、でありやす。

投票の結果は
賛成票、51・4パーセント、反対票、48・6パーセント

実に、約138万票、という僅差で
賛成派が逃げ切った形、となりやした。

が。
投票結果を分析してみると

まず、トルコ5大都市と
いわれる

イスタンブール、アンカラ、イズミル、アンタルヤ、ブルサ
の中で

ブルサ以外は、すべて
反対票が上回る結果。

西側一帯を含む
「文化・教育的」に、進んでいる、と

一般に言われる地域は
実は、軒並み、反対決議。

クルド人の多い
南東部も、ほぼ、反対。

ただし、広大な
中部アナトリア地方と、黒海沿岸は

ほぼ、全部、賛成票で
埋め尽くされたようだす。


エルドアン大統領自体が
黒海沿岸の、リゼ県の出身。

前大統領のアブドゥッラ・ギュルさんは
カイセリ県出身。

前首相の、
アフメット・ダウットオールさんは
コンヤの出身、と

AKPの有力者は
中部アナトリア出身者が、多いっすからね。

黒海沿岸と、中部アナトリアが
賛成派多数なのも、うなずける。

反対に。
現第一野党の、ケマル・クルチダルオールさんの
出身県、トゥンジェリでは

記録的多数で
反対派の勝利だったらしいから

まあ。
身内びいき、っていうか

そういうの。
どこにでも、あるもんでしょう。

それから、内陸部は
宗教的に、熱心だ、というファクターもある。

AKP党は、一応
イスラム教的な色を、

前面に出している
政党なので

そういう理由でも
内陸部には、支持者が多いのだす。

イスラム教の教えを
守ってる政党に

間違えはない、
ってな感じですかね。

とにも、かくにも
投票は終わって

トルコは、2019年から
本格的な、大統領制度の国に

システム・チェンジ
する事に、なったわけっす。

今回。
大統領制度になるか、どうか、が

投票の最大争点
だったので

その事ばっかり
クローズアップされましたが

これとあわせて
18条の、憲法の改正事項が

国民投票を
通過した、という形になりやした。

野党が問題にしていた
その中のいくつかの点、は、例えば。

※国会議員の数が 現550名→600名に増える
(無駄に、数を増やして、税金が無駄遣いされる)

※国会議員の立候補者の年齢が、25歳から18歳に下げられる。
(18歳で、国会議員になった者は、兵役が免除されるそうだ)

※国会の、大臣や内閣に対する、監督権限の削除、閣僚会議などに、特定の案件に関して
 法令・法規を発行する権限の削除。
 (当然、政府のやることに、誰も文句を言えなくなる、ってことらしい)

※首相は廃止され、全権限を、大統領に集中する。
 大統領補佐官や、大臣などは、大統領が任命する。必要に応じて、クビにもできる。
 大統領補佐官は、何人でも良いし、大統領が外遊などで、不在の場合は、大統領の代行は、
 国会ではなくて、補佐官達がやる。
 (解説の必要なし。まんま)

※大統領は、今までは、公平な立場をとるために、国会議員を辞任する必要があったが、今後  は、どっかの党の党首さんが、そのまま、大統領になることが、可能になる
 (敵対野党や、その支持者には、いじわるするんじゃないの?と言う疑問)

一応、この他に
大統領が汚職をした場合の、

弾劾の方法、なども
取り決めはあるのですが。

ほとんどは
紙の上の文句で、機能はしないだろう、と

言われているけれども。
さて、どうなる事やら。

詳しい、憲法の改正条項は、こちらから
(ただし、トルコ語)
→→→→→2017 Turkiye anayasa degisikligi referandumu

欧州などは
今回の投票が

公正に行われなかった
可能性がある、と

いろいろと
調査をしているみたいだし

実は、投票の最中に
賛成票が、伸び悩みだした…と

見受けられた
あたりに

選挙管理委員会の
認定印のない

投票用紙による投票も
有効にする、という

選管からの
突然のお達しにより

僅差で、
賛成票が逃げ切った、などの事実が発覚して

野党も大騒ぎだし。
国民も怒って、街頭デモを
繰り広げているし

なんだかね~。
でも、AKP側は、涼しい顔ですよ。

エルドアン大統領は、
投票後の演説で

次は、死刑制度復活の
国民投票をするかもしれないぞ~、なんて
言いまして。

死刑制度なんて、
復活させたら

EUには、絶対に
入れてやらないぞ~!と

ヨーロッパ側は、
ぶりぶり。

今まで、ずっと、
EUのドアの前で、ノックしながら、
待ってたけど

結局は、トルコを、
入れるつもりは、ないんだろう!と

早速
波風たてまくり状態でござんす。

第一野党CHPによれば
全国、57000箇所の投票所のうち

約10000箇所以上の
投票所で

開票時に、不正が行われた可能性がある、という
報告もきているそうで
(開票作業を、与党関係者以外を締め出して、秘密裡に行った、など)

まあ。
開票作業が終わった
次の日に

投票所の裏手で
投票用紙が燃やされているのが、見つかった、とか。

選挙のたびに
毎回出る、ニュースでは、あるんすけどね。

それにしても。
選挙が、粛々と行われる、なんて状態は

トルコに来て、コノカタ、
18年間。

1度も、見た事が
ないから(爆)

まあ、この国の選挙は
こんなもんなんだろ、と
思っておりやす。

まだ、しばらくは
混乱が続くかも、しれませんな。

いずれにしても。
トルコの未来が

良い方向に行く事を
願っておりますよ~(泣)



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選挙と、春の一日w

2017年04月17日 07時30分39秒 | 日常生活
本日、4月16日は
トルコで

大統領制に移行するか、どうかを
国民に問うための

国民投票の日、
でございやした。

午前8時から、
投票は始まって

午後の5時まで
続き

その後、開票が始まって
それにあわせて

ニュースの
開票速報も、同時中継して

午後の9時頃に
開票率は、99・8パーセント

くらいに。
なりましてね。

賛成派、51・5%。
反対派、48・5%

くらいの、僅差で
賛成多数、という

結果がでそうで
ござんすだ。

大統領や首相は
早速

午後9時半くらいから
勝利演説なんかを

やったらしい
っすけどね。

なんか。
いろいろ、不正があったとか

スキャンダルの匂いも
あるそうで。

明日になると
新聞とかで

詳しい分析などが
でる、と思うので。

選挙結果の詳細は
明日に持ち越す、ってことでw

かく言う
ひつじ飼い家でも

今回は、長男さんが
初選挙参加、ってやつでした。

何でも。
駐イスタンブール、スイス大使が

カッパに小旅行に
来てるそうでw

と~ちゃん、本日は
ガイドの仕事が入ってた。

ので。
朝一の、8時に投票して

そん時、長男も一緒に
連れて行こうと、思ったんだけどww

案の定。
長男、起きず。

長男にかまけてると
仕事に遅れる、ってんで。

「いや~。最近、すっかり
トルコ語ガイド化してるからな~。
久しぶりに、英語でガイドするなんて、緊張する~」

なんて。
20年来のガイド、とは思えんような
気弱な発言をしつつ(笑)

と~ちゃん。
長男捨てて、行っちまいました(爆)

結局、昼頃に
起きだしてきた、長男は

1人で、投票しに行くハメに
なったっんすけど。

「大学センター試験に比べたら
全然、緊張とかしてないから」

とか、言いつつ。
割と、すたすた、行っちまいました。

まあ。18歳だもんナ。
どうってこと、ないかな。

で。
投票権のない、外人は、って~と。

春うらら、な陽気に
誘われつつ。

うろうろと、
表を散歩。


多分、さくらんぼの花w

カッパにもやっと
春が来たなあ~って。

喜んで
あっちこっち、写真撮りまくってたら


何かわからん、きれいなお花

なんだか、
必要以上に

周囲の注目を
ひいたらしく(ガイジンだからなw)


多分、アーモンド。あってる??

ちょっと、恥ずかしい
おのぼり観光客状態に、なっとりました(爆)

カッパ地方はさ。
まず、木に花がつくのさ。

そのあと、ややしばらくしてから
地面に、野花が、咲き出すのだ。


りんごかな???まるで、わからんちんの、わし。

地面に花が
咲き始めると

本当に、春が来たな~って
感じがしますな。


って。
まだ、一番手、タンポポさんしか
咲いてませんがw


これも、りんごかな??スーパー無知っす

そうそう。
我が家の庭師、というか

庭がないので、
ベランダ師?とでもいいましょうか??

初仕事に
とりかかりましたぞ~。

昨日、ふと、
見たら


あちらこちらに
見た事のない、鉢植えが出現ww


ミント、とかも
植えてあったしね。


こっちは、
芽の出た、たまねぎ。

あさつき代わりに
使えますw

家庭菜園計画も
進行中らしいww


家の中の花も
大きな鉢に、リニューアルしてあったw


こういう事には、
とことん、まめなオトコだす。

でも、唯一
キッチンに、おいてある

わしの、サボテンさんは
忘れられてた。とほw

何でも、
とげとげが、かわいくない、とかで

継子扱いになってる。
かわいそうな奴w


こちら、と~ちゃんの
仕事用、七つ道具なり。


水おけにつっこみつつ
日向ぼっこする、我が家の陸カメ殿。
その名も「ネブシェヒールリ」


こちら、春でも、夏でも
関係なく

人の指に噛み付こう、と
狙っている、

オカメインコの
「フサーメッティン」

いや。なかなか。
それぞれの、春の一日で
ございましたよw



本日もお付き合いいただいて
ありがとう御座います。

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シリアで、堪忍袋の緒を切ったのは、何だったのか。

2017年04月16日 01時59分55秒 | 事件・事故・宗教・政治
4月7日付けの
ヒューリエット新聞より。
MURAT YETKIN氏の論評。

「シリアで、堪忍袋の緒を切ったのは、何だったのか。」

アメリカは、本日早朝に、シリアへミサイルを降らせ、誰も想像できなかった暴力行為を、やってのけた。
地中海に展開中の、第六艦隊の、「ROSS」、「PORTER」という名の、2艘のフリゲート艦から発射された(発表によれば)、59発のトマホーク・誘導ミサイルで、シリアのシャイラット空軍基地を破壊した。(ワシントン時間で、4月6日の20時40分に開始された攻撃は、トルコ時間で、4月7日の3時40分、ということになる)

実際、アメリカの外務大臣、レックス・ティラーソンは、数時間前に、シリア政府の、イドリブ攻撃を受けて、何か、報復行動を計画している、と明らかにしてはいたが、誰も、こういう形での報復行動を、考えてはいなかった。
アンカラ(トルコ政府)は、アメリカの攻撃に満足している。シリア政府が「罰せられる事」を望んでいるのだ。ベシャル・アサド政権を、どんな状況にあっても、支援しているテヘラン(イラン政府)は、大狂乱状態だ。

「現在、モスクワが、一番注目を集めている」

ウラジミール・プーチンは、最初に「国際法に、違反している。アメリカとの関係に、ヒビを入れる行為だ」と言いつつ、国連安全保障理事会へ、緊急に会議を開くことを、提案した。が、実際、注目を集めていたのは、プーチンが、何を言うか、ではなくて、何をやるか、という事だった。
つまり、アメリカが我慢の限界に達して、今回の攻撃に踏み切ったのは、プーチンが、べシャル・アサド政権へ、最後の攻撃(化学兵器を使った攻撃)にも関わらず、表明した支持が、大きな理由の一つになっているのだ。

この状態まで、どのように事態は発展してきたのか、そして、堪忍袋の緒が、どうして切れたのか、を理解するために、過去3日間の、成り行きを検証しようと思う。
我慢の限界には、実は4月4日に、国際情報発信機関が入手し始めた、亡くなった子供達の写真の時点で、達していたのだ。

ちょうど、2015年の9月に、その時まで、シリア難民問題に、無関心だった世界が、アイラン坊やの、ボドルムの砂浜に亡骸となって、横たわっていた写真によって、突然、目が覚めたように、イドリブから発信された、子供達の写真も、世界を揺さぶった。

アンカラ(トルコ政府)の入手した情報によれば、早朝6時30分頃に、シリア空軍の、2機の「SU-22」戦闘機が、トルコ国境に近い、イドリブ県のハンシェイフン村に、合計5回、下降して、いくつかの目標を、爆撃した。しばらくすると、「死のニュース」と写真が、出回り始めた。

昨晩までで、殺された人間の数は、ほとんどが子供で、86人にも及んだ。
被害者のうち、3人は、トルコで治療中に、亡くなった。

政府は、一昨日の4月5日に、最初の死亡者が出るとともに、世界保健機構(WHO)、化学兵器禁止協会(OPCW)、世界中の関係機関に、検証結果を待つように、という知らせを送った。
これは、正しい行動だった。なぜなら、これによって、写真や、証人の証言から、予想された化学兵器、毒ガスが使用されたという主張の証拠が、でるのか、でないのか、が、はっきりするからだ。

昨日、4月6日に、保健大臣のレジェップ・アクダーは、解剖結果は、窒息による死亡であること、これは、「サリンガス」の霧状のガスが、死亡に至らしめた事を発表した。

サリン、とは、1938年に、ナチスドイツが製造したガスで、第一級に危険度が高い化学兵器として、1997年に、貯蔵も含めて、全面使用禁止となったが、このガスの名前は、近年、また、シリア内戦で、耳にすることとなった。

2013年8月21日に、ダマスカスのワロシュ・グタ地域で行われた、化学兵器攻撃で、その名が取り沙汰され、この攻撃で、何百人もの犠牲者が出た。(正確な情報がないため、何人の犠牲者が出たのかは、わかっていないが、280人~1730人の間、と言われている。)

しかし保健省が、この発表をするまでの、2日間の間に、いろんな事件が起こって、緊張は高まっていった。
例えば、4月5日に行われた、国連安全保障理事会で、アメリカ代表のニッキー・ハーリーは、殺された子供達の写真を見せながら、ロシアが、アサド政権を支持したために、今回の虐殺が起こったのだ、と、ロシアを非難した。
ロシアは、その時までに、すでに、テロリストに対抗する戦いで、シリア政府の支援を続ける、という声明を出していたのだった。

アメリカ、イギリス、フランスの準備した、シリアを非難する声明は、ロシアの反対により、決議されなかった。ロシアへの非難は、客観性にかけている、という理由だった。

これを受けて、アメリカ大統領のドナルド・トランプは、シリアが、レッドラインを超えただけでなく、すべてのラインを、とっくに超えている、と発言した。
トランプは、明らかに、前大統領・オバマの行動を、参照していたのだ。

オバマは、2012年の8月20日に、声明を発表し、アサド政権が、反対派に対して化学兵器を使用する事について、「レッドライン」と表現し、これを超えるような事があれば、軍事行動に出る、と明言し、トルコは、この発言を喜んで、支持した。
しかし、オバマは、前述した「グタ地区事件」が起きると、国際社会の「例の発言は、どうしたのか」という質問に対し、2013年の9月4日に、レッドラインなどとは言っていない、と、発言を翻し、責任を逃れた。

アメリカが、行動を起すつもりがない事が、はっきりすると、ロシアや中国の、国連安全保障会議での、外交的保護を得たアサド政権は、攻撃を強化していった。
2013年は、ISISが、結成された年でもある。アメリカが、表舞台から手を引くと、イラン革命防衛隊や、レバノンのヒズボラ戦闘員などがシリアへ侵入し、ISISや、エル・ヌスラーのようなテロ組織へ対抗するだけでなく、アサド政権に抵抗する、反政府組織へも対抗するべく、戦争を開始したのである。

この時期、外国人テロリスト戦闘員が、910キロメートルの、(トルコの)シリア国境ラインを超えて、シリアに侵入する事に対して、何も手段を講じない事や、戦闘員への、武器の供給などで、非難を受けていたトルコは、現在では、3百万人を超える、と言われるシリア難民の流入に直面していた。その後は、ISISやPKKのテロ攻撃の標的となった。

アメリカは、2014年9月の、「コバニ事件」の時に、PKKのシリア部門である、PYDと、その戦闘部門であるYPGを使って、シリアに再介入した。その後、2015年9月にロシアが、最終的に、2016年8月にトルコが、続いた。

トランプは、「レッドライン」発言を引用して、オバマが「レッドライン発言」を反故にしたために、その後のすべての事件の原因を作ったのだ、と非難した。
4月6日の朝、安全保障議会は再び、召集された。

実際、モスクワは、4月6日の朝の時点で、イドリブ県で起こった事は、「凶悪な事件」であった、と発言していた。しかし、国連で、またも拒否権を行使し、非難決議は、採択されなかった。

この事態に、反発したのは、エルドアン大統領だけでは、なかった。
例えば、ドイツ首相アンゲラ・メルケルも、国連がシリアへの非難決議さえも採択できないのは、「恥ずべきことである」と、非難した。

国連事務総長のアントニオ・グッテレスは、シリア内戦で影響力を持つ、4つの国に、少なくとも、72時間の休戦協定を結ばせて、市民への人道支援物資が届くようにするべきだ、と呼びかけた。これは、アメリカ、ロシア、イラン、トルコの事だ。

これにより、シリア内戦に、実質的な影響力を持つ4つの国が、国連事務総長によって、暗黙のうちに、了承された形となった。

このお互いの非難合戦と、呼びかけで終わるように見えた、この日の晩から、緊張が高まり始めた。トランプは、代表議会で行った演説で、シリアへの派兵について、まだ決断をくだしてはいないこと、しかし、この可能性を、ペンタゴンと協議している事、そして、国連が決議を採択しなければ、アメリカは独自の判断で、行動に出る可能性があること、を告げた。

これは、かなりの動揺を招いた。これは、アメリカのシリア政策が、根本的に変化したことを示唆するだけでなく、同時に、西側の、残忍な独裁者に対して、ただ世俗的である(イスラム的ではない)という理由だけで、野放しにしておく政策に、終わりを告げるものであった。

この時、これと同じくらいの動揺を招くコメントが、モスクワから出された。大統領のウラジミール・プーチンの報道官の、ディミトリ・ペスコウは、アサド政権に対しての支持が、「どんな状況においても、持続するものではない」と、発言したのだ。
 
数時間の間に、向きを変えた北風が、アサドに向けて、吹き始めた。
しかし、アメリカは、未だに、モスクワから、期待した反応を得られなかった。

「堪忍袋の緒が切れた」

その頃、本当の意味で、全員の堪忍袋の緒を、ぶっちぎるような、出来事が起きた。
今回の事件は、新たに、明らかになった事実、サリンガスの可能性など、とあわせて、シリアの外務大臣、ウェリド・ムアッリムの行った記者会見が、引き金となったのが、見て取れる。

ムアッリムは、シリア軍が、化学兵器を使用しなかったことを、伝えた。実際、2013年の、グタ地区攻撃でも、シリア政府は、同じ事を、言っていたのだが、その後、発表された、国連の報告書では、サリンガスを仕込んだ弾頭を持つ、シリア軍で使用されていた、地対地ミサイルによって、グタ地区への攻撃がなされた、と書かれていた。

しかし、ムアッリムは、「非難するのに最適な言い訳」と言える事を、付け加えた。例の建物は、エル・ヌスラーによって、化学兵器の貯蔵庫として使われていた、と言ったのである。

この発言が、100パーセント正しかったとしても、内部に化学兵器を貯蔵した建物を攻撃すれば、当然の事ながら、爆発によって、流出した化学物質が、老いも若きも、無実の者も、そうでない者も関係なく、その付近にいたすべての人間を、死に至らしめる、もしくは害を及ぼすということは、明白だ。

居住地区で、化学兵器を隠匿していると思われる建物を爆破すれば、周囲の一般市民を死に至らしめるのは、当然の事だ。シリア外務大臣は、無罪を主張するつもりが、逆に罪を告白する事になった。

昨日の晩の時点で、エルドアン大統領は、トランプに、それまでの諸事情について、礼を述べて、「口先だけに終わらなければ」トルコも、協力することを、約束した。
しかし、数時間後、トルコがいまだ、眠り覚めやらぬ間に受け取った知らせは、トルコの予想していた協力体制などとは、似ても似つかないほど、一瞬にして、事件が、とんでもなく大きな規模に発展していたコトを、示していた。

トランプは、誰の協力も必要としないままに、2011年から始まった内戦の中で、一番大きな痛手を、アサドに与えたのである。

「続行するのか?」

専門家たちは、今回の軍事行動が、アメリカがシリアに対して、今後、一連の軍事行動を取リ始める、という「サイン」ではないと、考えている。
もっと、正しく言うならば、続きがあるのか、ないのかは、大部分が、ロシアに、残りの部分は、イランに関係してくる。
問題を更に、複雑にしているのは、モスクワが、アサドから手を引いたとしても、テヘランは、手を引かないだろう、という事だ。
しかしながら、それでも、ロシアの態度は、事態の流れを、変えるだろう。
どちらにしても、アサドも、シリア情勢も、以前に比べて、更に難しい立場に立たされるだろう、という事だ。

******************

記事の原文を読みたい方は、こちらから。(ただし、トルコ語)
→→→→→→→Suriye’de sabri tasiran ne oldu ?

トルコ国内の、大勢論は
現在、こんな感じですけれども。

一部には、自作自演説も
根強く残ってますね。

どこまで信じられるか、は
別として

アサド大統領は、AFP通信などに
独占取材で、

自分達は、徹底的に無罪である、と
訴えまくってますからね。
→→→→→→→アサド大統領 化学兵器疑惑は100%でっちあげ

これからの調査が
待たれるところか、と思われます。


本日もお付き合いいただいて
ありがとうございます。

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クランベリーじゃなくて、ラズベリーが欲しかったんだけど、ブラックベリーになっちまった件w

2017年04月14日 07時45分11秒 | 日常生活
さて。皆様
おこんばんわw

実は。
エライコトに、
気がついてしまいました。

こないだ、
あっしが

「クランベリーを買った!」
と、騒いでいた、あれ。

実は、
クランベリーではなくて

ブラックベリーで
ございました(大爆!)

そもそも。
去年、義兄が買ってきた苗木。

カレは、これを
「ボートレン(bogurtlen)の木だよ」と

あっしに
教えてくれたんっすよ。

実は、これ。
後でわかったんですが。

ボートレンではなくて
アフドゥドゥの苗木だった(笑)

アフドゥドゥ、とは
別名、フランボアズ、といいまして

ラズベリー、の事
だったんですね~(爆)

でも、わしは
ラズベリーの木、を

トルコ語で、
ボートレン、だと、思い込んでいたから。

思いっきり、苗木屋に行って
「ボートレン、ください!」

と。
叫んだ、と。

で、苗木屋のおやじは
言われた通りに

ボートレンの苗木を
わしに、売ってくれたわけよ。

ボートレン(ブラックベリー)って
蔓みたいな、植物なんだよね。

でも、ラズベリーは
木、なんよ。

だから、買う時
何で、これ、蔓なのかな~?と

不思議には
思ったんだけど。

まあ、亜種とか
あるのかもしれないし、と

気軽な気持ちで
2つもお買い上げしちゃったわけさ(笑)

しかも、更に。
わしは、ラズベリーの事を

なぜか、日本語で
クランベリーだと、思い込んでいてww

もう、なんか
わけわかんね~んですけど。

とにかく。
結果として。

わしは、ラズベリーが
欲しかったのに。

間違って
ブラックベリーの木を

2本も買い込んで
しまいやした、と。

そういう事に
なったらしいっす。
とほほ~www

まあ。
ブラックベリーも

ジャムにしたりすると
美味しいらしいから。

育ててみる価値は
ありなんすけど、ね。

自分的には
ラズベリーが、欲しかった…。くくく…。

でも!
諦めずに

次の機会には
苗木屋に

ラズベリーがないか
聞いて回るつもりですwへいww

いよいよ。
今週の日曜日に

トルコの18箇条(だったと思う)の
憲法の改正を問う

国民投票が
ございやす。

その中でも
一番の焦点になっているのは

「大統領制に移行するか、どうか」
なので。

そこんとこが
一番クローズアップされて

議論の的にも
なっておりますだ。

でも。
まあ、不穏の種は
尽きないもので

大使館からは
こんなメールも、やってきやした。

******************
【タイトル】再案内:在トルコ日本国大使館からの注意喚起(スポット情報)

すでに4月10日付けの領事メールにて御案内いたしましたが,4月16日に予定されているトルコ憲法改正に係る国民投票に関する注意喚起について,外務省本省からも下記のスポット情報が発出されましたので,改めてお知らせします。以下の内容をご確認下さい。

在トルコ日本国大使館

2017.4.13
~スポット情報~

トルコ:ISILによる国民投票への攻撃の呼びかけに伴う注意喚起

【ポイント】
●ISILは, 4月16日に予定されている憲法改正に関する国民投票の全ての投票所を標的とするよう呼びかけています。投票所や関連の集会等へは近づかないようにしてください。

☆詳細については,下記の内容をよくお読み下さい。

1 ISIL(イラク・レバントのイスラム国)は,トルコ現政権を非難するとともに,4月16日に予定されているトルコ憲法改正に関する国民投票について,全ての投票所を標的とするよう呼びかけています。
 投票所は,都市部では各地区の公立の小・中学校等が指定されているほか,地方の村等では集会所等が指定されています。

2 この呼びかけは具体性を伴うものではありませんが,安全の確保を目的として,国民投票日のみならず,投票日前であっても,上記内容を踏まえ,投票所や国民投票に関係する集会や場所等には近づかないようお願いいたします。

3 海外渡航前には万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。3か月以上滞在する方は,緊急事態に備え必ず在留届を提出してください。
(http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/todoke/zairyu/index.html )
また,3か月未満の旅行や出張などの際には,海外滞在中も安全に関する情報を随時受けとれるよう,「たびレジ」に登録してください。
(詳細はhttps://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/# 参照)

4 なお,テロ・誘拐対策に関しては,以下も併せて御参照ください。
(1)パンフレット「海外へ進出する日本人・企業のための爆弾テロ対策Q&A」
(2)パンフレット「海外旅行のテロ・誘拐対策」
(パンフレットは,http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph.html に掲載。)


(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902,2903

(外務省関連課室連絡先)
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
 電話:(代表)03-3580-3311 (内線)3047
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)5139
○外務省海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp
http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (携帯版)

(現地公館連絡先)
○在トルコ日本国大使館
 住所:Resit Galip Caddesi No. 81,06692,G.O.P., Ankara, Turkey
 電話:(国番号90)-312-446-0500(領事班内線番号:291,258)
 ホームページ:http://www.tr.emb-japan.go.jp/index_j.htm
○在イスタンブール日本国総領事館
 住所:Tekfen Tower 10th Floor, Buyukdere Caddesi No. 209, 4.Levent, 34394,
Istanbul, Turkey
 電話:(国番号90)-212-317-4600
 ホームページ:http://www.istanbul.tr.emb-japan.go.jp/index_j.html
********************

まあ、実際問題として。
今のISISに

もっとも、
締め付けの強い国の一つ、トルコで

そんな事をする
力が残ってるのか、ってハナシになると

かなり
疑問と言えば、疑問なんですが。

まあ。
用心に越した事はない、ってコトでしょう。

とにかくね。
ひと頃に比べれば

ずいぶん、
検問ポイントも、減ってはいるものの

相変わらず、
少しでも、外国人の来る

可能性がある
カッパ周辺なんかは。

検問が
続いてるし。

検問所自体への
クルド人ゲリラの、自爆攻撃などにも
備えて

検問所には
コンクリート製の

可動式の壁、なんかも
設置してございまして。

ま、警察の警備は
相変わらず、ゆるくはないですだ。

こんな小さな
ネブシェヒール空港の
中でさえも

自動小銃を構えた
兵隊が

そこ、ここで
警備をしとりますしね。

空港自体での
自動車への検問でも

厳しく
チェックされますだよ。

テロ、というのは
いつ、どこで起こるか

わからない
恐ろしさ、があるけれどね。

何とか、無事に
選挙を乗り越えていただきたい、ものです。

この間の、
シリア攻撃における、トルコ国内での
評論とか

選挙に関する
野党の疑惑発言、とか。

いろいろ、話題は
てんこ盛り、なんすけど。

何たって、
グズのひつじ飼い。

とても、
追いつけてません(爆)

しかも、次男の
高校受験2次試験が

12日後に
せまってる、ときたもんでw

あっしが勉強してる
わけでも、ないのに。

何でこんなに
あわただしいんだべ~、ってほど。

毎日が、わさわさと
過ぎて行きますだ(爆)

すんまへんw
流されないように、頑張って

ブログ書きに
精を出す予定です~
(予定は、いつも、未定だけどなww)



本日もお付き合いいただいて
ありがとう御座います。

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4月4日の、化学兵器使用と、4月7日のトマホーク発射事件。

2017年04月08日 08時54分52秒 | 事件・事故・宗教・政治
本日。
4月7日、現地時間未明。

アメリカの
地中海に展開している

2隻の戦艦から
合計、59発の

トマホーク・ミサイルが
シリアのシャイラト空軍基地に向けて
発射されまして。

シャイラト空軍基地は
ほぼ、使用不可なまでに

めっためたのぼっこぼこに
破壊されました、そうな。

コトの起こりは
4月4日。

ロシアが後押しする
アサド政府軍の戦闘機が

シリア北西部の
イドリブ県の

ハンシャイフン、という町に
毒ガス爆弾を投下。

80人以上が死亡
200人以上が、負傷、という

そんでもない惨劇を
繰り広げたわけです。
→→→→→→家族が次々と地面に… シリア化学兵器疑惑、被害者が語る惨劇

→→→→→→動画:シリア「化学兵器」攻撃、国際社会が非難 安保理は緊急会合へ

しかも、ご丁寧に
数時間後には、更なる空爆をしかけ

負傷者の手当てを
していた

病院まで
壊してしまった。

そんでもって。
国際社会から、非難されると

わしらは、やってない。
化学兵器を持った

どっかのテロリストの
攻撃だろう、とか。

空爆はしたけど。
爆弾の落ちた場所に

たまたま、
化学兵器の倉庫があって

それで、毒ガスが
流出して

一般人が
犠牲になった。

わしらの
せいじゃない、とか。

のらりくらりと
言い訳をする始末。

簡単に言えば。
これに怒ったアメリカは

お前ら、
もうカンベンならん、と

この、戦闘機の発着に
使われた

シャイラト空軍基地を
廃墟にしてしまった、と。

そういう事件
だったわけでござんす。

ま。今後の
アメリカとロシアの
駆け引きとか

いろいろと。
問題が複雑になってきそうな
予感だけども。

この、ね。
国際社会で、非人道的だから

禁止しよう!と
皆で決めた、殺人兵器をね。

自分の都合で
ばしばし使って

しかも、わしゃ知らん、とか
姑息な言い訳とかして

この、アサドというおっさん。
どこまで、鬼畜なんでしょうな。




この、イドリブ県は
トルコの国境から、わずか30キロ。

トルコからも
応援の救急車が

10台ほど、現地に
派遣されまして。

とくに重篤な患者を
トルコ国内の病院に搬送したんですが。

トルコの病院で
残念ながら、死亡した

患者の解剖の
結果も

やはり、サリンガス、などの
化学物質によって

死亡した、という
結果になったそうです。

この、ガスね。
吸い込んで、すぐに

倒れこんで、ガクガク震えて
クチから、白い泡を吹くんだって

そして、最後には
肺が機能停止して

かなり苦しい思いをしながら
死んでいく、んだそうだ。

オシメを巻いた
赤ん坊が

こんなガスで
殺されていく、現実。


あたしゃ、はっきり言って
トランプさんは

あんまり
好きでは、ないけども。

アメリカ・ファースト!と
叫びつつも。

シリアの虐殺された
子供達を

オバマみたいに
見殺しにしなかったところ、は

ちょっと、
評価できるかな、と
思いやしただす。

もちろん。
ロシアとの、距離の近さが

いろいろと
物議を醸し出しそうだから

それを牽制するため、とか。
中国と北朝鮮に

次は、お前らだぞ、と
メッセージを送るため、だとか。

いろいろな憶測とか
飛び交ってるし

政治は、一筋縄では
行かないもの、だけれども。

何の罪もない
子供達を

巻き沿いにするのは
阻止しなければ。

ホント。
何と言うか。

ここまで、人間のエゴを
まざまざと、見せ付けられると

同族としては。
人間やめたくなりますな。

アメリカが、
確実に

存在感を
示した事で

シリア内戦。
新段階に、突入しそうですが。

もうね。
記事を書いてると

死んだ子供達の顔を
見ていると

胸が痛くて
文字通り、

張り裂けそうに
なるのです。

だから、本当は。
記事にしないで、

逃げて、スルーしちゃおうかな、とも
思ったのだけど。

これからの、トルコの動向にも
多いに関係してきそうなので。

あえて、苦しみながら
記事にしました。

亡くなった子供達が、みんな。
天国で、安らかに過している事を、信じて。



本日もお付き合いいただいて
ありがとう御座います。

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しかし、どうでもいいけど。
この、トランプというおっさん。

共和党、というよりは
民主党に近いような、行動をとる…?!

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