心とほんとの会話屋さん

自身のうつ病経験を振り返り、悩み解決をサポートしてくれる本を紹介します。また、成長の気づきになる情報・言葉を発信します!

社員のモチベーションアップは、どうやってあげる?!

2013-11-09 18:03:24 | 本のネタ
 今日、スーパーの特設会場で、産地直送のお漬物を販売しているブースを見かけました。アルバイトと思われる売り子さん(30代の男性)は、携帯でワンセグを見ながら
  『いらっしゃいませ~、お漬物はいかがですか?』
 と呼び込みをしていました。お店の前にどういう方がいるのかを確認することもなく。

 この状況を見ていて、とても違和感を感じたのは、お漬物を販売する会社の方々は、
  ”自社で作った美味しいお漬物を一人でも多くの人に食べていただきたい!”
 という思いから、大手スーパーに出店したと想像してのですが、現場ではやる気のない販売員がやらされ感満載で、マニュアル通りの声掛けをしているだけ。

 これって、一般の会社でも発生している事がらなので、決して他人ごととして笑うことはできないことにお気付きでしょうか?
 社長が、自社製品・サービスを多くの人に使ってもらいたと思っている(もしかすると、単に業績向上のためだけ)のにも関わらず、現場の社員の方々は社長の気持ちを理解しないまま、やらされ仕事をしていることが散見されます。

 では、社員がやらされ感を持つことなく、モチベーション高く仕事をするためにはどんな工夫がいるのでしょうか?
 株式会社武蔵野の小山昇社長は、社員個々にモチベーションが上がるポイントが違うので、そのポイントを理解することが第一歩だと指摘しています。
 子育て等で経済的余裕を求めている人には、所得が増えるためのポイントを伝える。株式会社武蔵野の場合、人事評価制度に様々な工夫がされているので、直接的な行動と所得アップをリンクさせやすくしてあります。
 たとえば、お客様や社内の同僚から感謝の手紙(サンクスカード)を5枚受け取ると一時金を渡す。マネージャには、社員に感謝を伝えることを義務付け(サンクスカードを月に20枚送付)、社内コミュニケーションの活性化・社員のモチベーションアップの工夫をしているのです。
 また、クレームの報告を怠った場合、賞与は半額という厳しいルールもあります。これは、社長を含め経営陣が正しい情報を知らないと、経営判断を誤ってしまい、取り返しがつかない事態になることを防止しているのです。この際の工夫は、クレーム報告した人を絶対に糾弾しない!という風土があることも見逃せません。その風土を醸成したのは、小山社長が
  『クレームの責任は、全て社長にある』
 と断言されていることから生まれてきていることは否定できません。
 会社の価値観を反映した評価制度を作り上げ、公平・透明評価を実施すれば、社員も自己責任で取り組む環境が構築できるというわけです。


 多くの会社の場合、評価制度を変更することは難易度が高く、尻込みしてしまうことでしょうが、決して全てを諦める必要はありません。
 というのは、人間は”お金や地位のために働くのではない”ということが根底にあるからです。
 人間は、
  ①人から愛されたとき
  ②人からほめられたとき
  ③人から必要とされたとき
  ④人の役に立ったことを実感できたとき
 に幸せを感じるという本質があるからです。

 各社員が、どういうときに①~④を感じるのかを把握し、その状態になるサポートをするのが、社長を含めマネージャに求められており、実行すべきことなんですね。
 まず、周囲にいる一人ひとりの価値観を把握する努力から始めましょう!本来の日本人は、感受性豊かで利他精神が強い民族なので。。。



 明日、テニスの試合に出場予定なので、その試合を通して感じたことを明日のブログでご紹介予定です。お楽しみに!

会社の存在意義は何?!

2013-11-09 00:01:05 | 本のネタ
 最近、会社は誰のために存在するのか?という疑問に向き合っています。
 会社は顧客に価値提供するために存在する!と主張する人もおられます。
 が、坂本光司さんや小山昇さんらは、著書の中で
  ”会社は、会社に関わる5人の方々の永続的な幸せのために存在するべし”
 という言葉を読んで、スッと腑に落ちました。

 さて、その5人とは誰だと思いますか?







 会社に関わる5人は、①お客様、②社員とその家族、③関連会社の方々、④地域の方々、⑤株主(出資者)になります。
 では、この5人のうち、優先順位を付けるとしたら、どういう順番になると思いますか?

 会社の収益をもたらしてくれる、①お客様でしょうか?
 それとも、会社に出資してくれる、⑤株主(出資者)でしょうか?

 違うんです。一番大切なのは、②社員とその家族。その次は、③関連会社の方々なのです。
 ここであげた方々が、やる気にならないと、①お客様にご満足いただける価値提供ができないことを考えると、①お客様より優先度は高くなるのです。


 では、みなさんがお勤めしている会社で、②社員とその家族、③関連会社の方々 に対して、どのような営みで大切にしているかを振り返ってみてください。
 多くの読者は、従業員の立場の方だと思うので、②社員とその家族、③関連会社の方々 の立場として、大切にされることはどういうことかをイメージしてみてください。

 イメージされたことが実現できている会社は、本当に少ないと思います。
 しかし、イメージされたことが実現されていないからと言って諦めるのでなく、実現されるために自分でできることはないのか?!ということを各自が考え・行動して欲しいと切に願っています。
 誰かが社内改革をしてくれるのではなく、自分が社内改革を推進する意気込みで!
 規模が大きい会社であればあるほど、乗り越えるべきハードルは高いでしょうが、退職金や年金受給を期待するのであれば、自分が退職した後も会社が繁栄してもらえるように働きかけることは、自己責任の範疇なんでしょうね。
 いかに自分の人生を、自分自身でコントロールできるように振舞うのかは、各自の生きざまによるものが多いので、強制はできません。が、いざ年金受給の際に想定額をもらえなくても後悔しないようにお気をつけてくださいませ。

 やや重たいテーマになりましたが、人生で起きることは全て自己責任という観点で、一人称で捉えていきましょうね。



 明日は、社員のモチベーションアップの工夫について、ご紹介予定です。