金魚cafe

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木曜時代劇ぼんくら(9)

2014-12-13 23:51:22 | ドラマ
9話のタイトルではもう穴掘り決定みたいな感じで原作ではここまでくるのが長かったです。

ドラマでは残り少なくなってきたのでぎゅうぎゅう詰めにしたというかテンポが速くなったような。

9話の佐吉さん、お徳さん、おくめさん、長吉ちゃんを描いたシーンは原作でも好きなところです。

何のために鉄瓶長屋の住人が振り回されて、おまけに川に放り込まれた死人まででるわという謎と、お金で解決する湊屋さんのやり方にちょっとひどいわ~と読んでいるとき思ったのですが、読み進めると佐吉さんの苦労が報われて、おくめさんも悲しいけれど良かったのではないかと場面にジ~~ンときました。

川から上がった死体を検死するのに今と変わらぬような歯形を取ったりと弓之助ちゃん科捜研にも入れます。

ドラマではやはりうまくオブラートに包んだようにしておくめさんの病気のことを描いておりましたがこれは仕方ないのかなあと。



宮部センセーの時代小説を読んでおりますと、怪しいものや物の怪が出てくるけれど結構シビアというか幸せも不幸もトントンで良しとしているような気がいたします。

お徳さんは丈夫な働き者で、困った人を放っておけない面倒見の良い人で、煮売りやもお客さんでにぎわい、自分でちゃんと生きていける人です。
それでも家族は皆亡くなってしまった、おくめさんも重い病にかかってしまう。

皆を見送って一人になってしまう。

「おくめさんが病気になったとき私は元気でそばで芋の皮をむいているんだ、私の何がいけないんだろう。」と自分の良いところを嘆いてしまう。

何もかも恵まれて幸せな人はでてこないのです。

そんなお徳さん、佐吉さんのことを考えて苦心する平四郎サマ面倒くさがらず、鉄瓶長屋の隠された秘密を掘り返そうとテキパキ?動いてました。

掘り返した床の下から出てきたものは??

殺人事件の犯人は?

来週は最終回、いよいよ湊屋さんと平四郎サマ対決ですね。