金魚cafe

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はちの巣座vol.14830期卒業公演リボルバー

2014-12-21 23:18:20 | 芝居
30期生卒業公演と書かれていたフライヤー。

リボルバーという題名でスーツを着た男性3人、どんな内容なのかと神戸大のシアター300まで行ってまいりました。

セットはブランコのある公園に積まれた粗大ゴミの山。

その積まれた粗大ゴミもなにかこだわりがある様子です。

そこにいかにもその筋の人という男性が何か探し物をしているところから始まります。

その筋の人が隠して探すものといえば~銃ですね~。

変な理由で舎弟にしてくれという少年に捕まって探し物ができず、そこに3組の夫婦が粗大ゴミの家電を狙ってこっそりやってきます。

奥様達の見栄の張り合い、それに付き合わされる夫たちが情けな~く面白かったです。

妻に頭が上がらないサラリーマンの悲哀をまだ社会に出てない奥さんもいない方々がリアルに演じられているのが流石だなと。

3人の夫たちは一丁の拳銃を見つけるわけですが、拳銃に対して撃ってみたいという誘惑にかられます。

現実的な妻たちは家電なら目の色を変えるのでしょうけれど、銃など必要ないからさっさと警察に届けていたかもしれません。

男たちは何を撃ちたかったのか?

それさえも迷うほどいじいじしているのに比べて組長の仇を討つためと銃を取るその筋の人のほうが真っ当に生きてるような感じがしました。

銃を持たなくても逞しい妻たち。

サラリーマンの3人は何事もなかったようにまた普通の暮らしに戻って行くけれど中身は変わってるのでしょうか。

途中でハプニングもあったりでそれさえも上手くアドリブでつなげられたので楽しめました。

シアター300は舞台を見上げるのではなく前列でも上から見おろせるようになっているので全体がよく見えます。

公演以外の場面も上手く映像を使っていて本格的でした。

終演のあと舞台で挨拶する出演者の皆さんは疲れたサラリーマンやご近所で見栄の張り合いをしてる奥様方から目がキラキラと輝いてる溌剌とした学生さんに戻られていました。^^

今日は冷え込むだろうと座席にカイロとブランケットを用意してくださった心遣いがありがたかったです。