金魚cafe

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市川猿之助春秋座歌舞伎舞踊公演

2015-06-15 23:23:30 | 芝居
京都造形芸術大学に猿之助さんの公演を観に行ってきました。




この前来た時は気づかなかったのですが池があってオブジェが設置されています。

早めに着いたので近辺を散策したり、キャンパスをあちこち見て回ったりしまして、校内の屋上に上がりますと京都市内が見渡せて景色が良かったです。^^


大学内のカフェでクリームたっぷりの抹茶フラペチーノを頂きました。^^

まず演目解説で市川段一郎さんが歌舞伎とは?と説明されました。

5月に歌舞伎鑑賞教室に行きましたときと同じような感じでしたが、実際に段一郎さんが演じられたのでわかりやすくてお話も上手な方でした。

最初の「独楽」は猿翁十種の内という澤瀉屋に伝わるお家芸だそうです。

独楽売りが独楽についての口上を語りながら踊るという楽しいものです。

最初は独楽の曲芸をしているような踊りから自分自身が独楽となりくるくると軽やかに回り踊るのです。

私はあまり詳しくはないのですが日本の舞踊でフバレエやィギュアスケートのスピンのようにくるくる回るというのはあるのでしょうか?

立っているだけでもバランスとるのが難しそうなポーズを猿之助さんは難なく踊られていました。

シュッと伸ばした背筋と指先がピンと伸ばしているところがきれいでそこに目がいってしまいます。

次の「双面水照月」「ふたおもてみずにてるつき」と読むのだそうです。

こちらは歌舞伎で「法界坊」という悪いお坊さんが出てくる芝居があるのですが、その「隅田川続佛」の一場面の舞踊です。

「法界坊」はEテレで劇場中継で観たことがあるのですが猿之助さんがその法界坊と可憐な女性の二役を踊られると説明がありましたのでどう演じるのだろうと興味深々でした。

簡単なストーリーですが、永楽屋のお組さんと恋仲の松若丸が訳あって隅田川まで逃避行します。実は松若丸には幼いときに親に決められた許婚野分姫という人がおりましてそのお姫様は法界坊に殺され、法界坊も松若丸の家来筋のおさくさんに撃たれて死んでいます。

松若丸と結ばれず殺された野分姫とお組さんへの横恋慕したままの法界坊、どちらも成仏できず怨霊となります。

お組さんは笑也さん(綺麗でした~~。)松若丸は門之助さん、おさくさんが笑三郎さん(粋なおかみさんでした。)

お組さんと松若丸さん手に手を取っておさくさんの舟にさあ乗ろうとしたときに、花道のスッポンからお組さんそっくりの姿の中身は法界坊と野分姫の合体した怨霊が現れます。

猿之助さんの女形を生で見るのは初めてでした。
綺麗でした~~~。

どっちが本物のお組さんかわからなくなったおさくさんと松若丸さん、自分たちとお組さんにしかわからないことを訪ねたりするのですが、2人とも鏡に映ったかのように息もぴったりに答えます。

判断しかねる2人に合体した怨霊のほうは野分姫になったり法界坊になったりとだんだんと本性をあらわしはじめます。

お組さんには法界坊の顔で、松若丸さんには野分姫の顔でとそして器はお組さんでと猿之助さん3役演じられていたんですね。

蔵之介さんのマクベスを観る前にすごいものを観たなあと。



今回の限定のお弁当、このすけくんにちなんで中身はおいなりさんでした。