金魚cafe

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超高速参勤交代6月公開

2013-12-13 22:02:23 | 佐々木蔵之介さん
昨日帰宅してPCを開くと蔵ファンの方々からポスターが公開されたと教えて頂き観てみるとまあ見事な開脚ジャンプ。^0^

夜になってからPCを開くのでどうしても知るのが遅くなってしまいます。

何回も撮りなおしたそうで蔵之介さんの運動神経と体の柔軟さそして体力と感心させられます。

お酒は飲んでいても鍛えてるんだなあとやはりプロですね~~。

写真が載せられませんがこのポーズは本の表紙が殿様が駆けていくところを正面から描かれています。

ポスターはそれを横から撮ったって感じですね。

なかなか凝ったポスターを観てやはり面白そうだと確信いたしました。

来年は元旦からホンマでっか?TVでお笑い怪獣さんまさんと絡みあり、(一番喜んでるのはマツコ・デラックスさんだったりして。^^)あのさんまさんでも制御できない先生方に何を言われるのかという楽しみもありでこれは保存版ですよ~~。

そして1月5日は非常の人何ぞ非常にがBSプレミアムで観れるという。

来年の佐々木蔵之介は果敢に攻めてきますね~~。

私たちも負けず体力をつけて追いかけます。


八朔の雪

2013-12-12 22:32:00 | 読んだ本
高田郁著 ハルキ文庫

職場の方からこれいいよと勧められて読んでみました。

上方生まれの少女澪、洪水で両親を失い孤児になったところを大きな料亭天満一兆庵のご寮さん芳に助けられ、その店で働くようになり、主人嘉兵衛に厳しくも愛情をこめて料理を教えられた澪、けれど火事で店は焼けてしまい、妻芳と澪三人で江戸の息子の店を頼りますがすで店はなく、息子佐兵衛の消息も知れずになっていました。

その心労から嘉兵衛は亡くなり、妻芳は寝込んでしまいそんな生活をささえている澪、ある日荒れた近所のお稲荷さんで蕎麦屋を営んでいる種市と出会いそこで自分が上方で覚えた料理を江戸にお客さんに出すのですが、これが上手くいきません。

決して不味いわけではないのです。

当時江戸と上方では料理の出汁も醤油も味噌もそして魚の好みもちがっていたのですから、今と違って情報のない時代で急には受け入れてもらえなかったのです。

肉体労働者が多い江戸の人はどうしても味の濃いものを求めるのも彼女が苦労したことの一つです。

いろいろ試行錯誤をくりかえし、やっと自分の味というものを持てた澪、お客さんもお店に戻ってきて店は賑わうのですが、出る杭は打たれるというのか人の成功をねたむ者もでたりで妨害されたりします。

やっと上手くいきそうになるとなぜか幸せがするりと彼女の手からするりと抜けおちてしまう。

それは彼女が幼い時幼馴染の野江と水原東西という占い師に人相と手相を観てもらった時に野江は「旭日昇天」という天下を取れる相だという卦がでました。

対して澪は「頭上に雲が垂れ込めて真っ暗にみえる、それを抜けたところに青空が見える、この後の人生苦労が絶えないことが続くそれを耐えて精進を重ねれば他の誰にも拝めないような澄んだ青空が見える」と言われます。

この時代で女が板場に立つ、江戸で上方の味の店を出すと苦労するのは目に見えていますが、この先には青空が待っている、それを支えに何度でも立ち上がる澪。

ひたむきに料理と向かい合う彼女にはだんだんと理解者が増えて行き光明も差してきたような感じです。

登場する料理は普段たべている献立で簡単なようですが、丁寧に下ごしらえをされていて美味しく食べようと思えば手間がかかるものばかりです。

そのなかで私の好きな茶碗蒸し、粕汁についての話がありまして、当時お江戸では粕汁、茶わん蒸しはなかったのかと意外でした。

カツオ出汁文化圏の江戸では茶碗蒸しは思いつかなかったのかとそれはなんとなくわかりました。

現在9巻まで出ているこのシリーズ。

彼女の頑張りと美味しい料理を楽しみに読み進めていきたいと思っています。



猫侍(10)玉さまピ~~ンチ!!

2013-12-11 00:22:26 | ドラマ
御前試合がせまってきました。

仕官のために八百長試合で相手に土下座する練習をする久太郎。

同じ土下座ならきちんとせねばと玉さま相手に「参りました。」と。

その様子をどこ吹く風で観ている玉さま。

私には自分らしく生きよと言ってるように見えるのですが、玉さまがしゃべれたらどんなことを言ったのでしょうね。

嘘をついてまで主君に仕えるのが武士なのか?浪人で傘貼り内職をしてても武士の誇りをもっているのは武士でないのか?

久太郎だって自分だけなら飢え死にしようが八百長など絶対しないと思います。

でも残してきた家族、新しく家族になった玉さまのためなら土下座もできる。

そういえば玉さまに語りかけるのも最初ぎごちなかったのにごく自然になりました。

玉さまのおかげで人として何が大事がわかった久太郎。

玉さまというのは人々にいろんな運を招く猫だったのですね。

番頭の佐吉は玉さまを斬ろうとしてせっかくの奉公もふいにしてしまい、主は玉さまを思い続けて寝込んでしまいと人生が変わってしまいました。

自分が蒔いた種で自暴自棄となった佐吉が玉さまを斬ってしまおうと隠れ家にせまってきます。

久太郎は間に合うのか?きっと大丈夫とわかっていてもハラハラする展開。

ドラマももうすぐ終わりが近づいてきています。

お別れするのはさびしいですが来年3月に映画化されることとなりました。

これはぜひ観に行かなくてはです。^^


かぐや姫の物語

2013-12-09 20:43:03 | 映画


日曜日に観に行って来ました。

お客さんの入りは日曜日なのですがちょっと空いていたかなあと。

そのおかげで良い席で観れました。

子供がよく昔話っぽいかぐや姫ではなく、竹取物語がベースになっていたと思います。

子供の時に読んだかぐや姫では竹の中から輝くばかりの赤ちゃんが出てきてあっという間にオトナになっていくのでかぐや姫の子供の時ってスルーされていますが、赤ちゃんの時からオトナの女性になるまでが細やかに描かれていました。

ストーリーは竹取物語のままなのですが、とにかく絵がスゴイです。

道に咲いている名前も知らない花から虫、鳥、カエルに至るまで正確に描写されていて、特に桜のシーンがあるのですが当時はソメイヨシノがまだない時代ですから葉っぱと花が一緒になっている山桜で満開のシーンを描いている所は圧巻でした。

線が柔らかく、色彩が淡く絵草紙を観ているような感じでこれをアニメーションでやってしまうのは製作年数がかかって風立ちぬと同時に公開できなかったのも仕方ないかなあと思いました。

竹の中から産まれた姫は竹の子と呼ばれ山を駆け巡り元気いっぱいに育ちます。

翁と媼はかぐや姫の幸せのためにと彼女が愛した山や竹林を離れ都に邸宅を建てますが、姫は幸せそうじゃありません。

竹細工のささやかな生活よりは都で尊い身分の方のところへ嫁いだら幸せになれるとそれに一生懸命になる翁。

かぐや姫の本当の想いをわかってくれるのは媼とお付きの女の童(パタリロみたいで可愛かったです。^^)だけ。

そして貴い身分の方たちが求婚しにやってきます。

この方たちのお顔が声を演じてらっしゃる俳優さんをそのままイメージしていてちょっと笑ってしまいました。

求婚相手にこの世にあると思えぬ珍しい宝物を探してきた人と結婚しますというくだり、オトナになってから考えてみると最初からイヤだと言ってるようなものなんじゃないかなあと、あ~~遠まわしにお断りしてたんだ~と今なら思うのですが。

だから宝玉をちりばめた金の枝を持ってこられたとき困ったのですね~~。どうやっとお断りしようかと。^^

予告でかぐや姫の罪とは?ってやっていたのですが彼女を好きになった人がみんな不幸になっていくこれが罪だったのか?そうではなかったのです。

そしてかぐや姫自身が自分は幸せだと思えていたら月に帰らなかったのではないかと。

彼女が望む幸せはお金も名誉でもなく山で翁たちと竹を切って籠を編んでというささやかな暮らしだったのかなあと。

彼女の目からみた高貴なお方の暮らしというのは自分の意志とは関係なく流されるまま、生きてるって感じがしなかったのですね。

宮崎駿監督もですが高畑勲監督も地に足が着いたたくましく生きる女性が好きなのかしらと思ってしまいました。






その妹

2013-12-07 23:49:25 | 芝居
WOWOWの無料放送の日に放送されていたのを観ました。

猿之助さんがまだ亀治郎のときに出演なさった舞台。

観に行けませんでしたので観れて嬉しかったです。

武者小路実篤の戯曲で画家をめざしていた青年広次が戦争で目を負傷し介添えがないと暮らせなくなってしまいます。

両親はすでになく、妹静子と叔父夫婦の家のお世話になります。

画家がダメなら小説家になろうとするのですがなかなかうまくいかず嘆く広次、そんな彼を明るく懸命に支える妹。

日露戦争の後、上流階級の人たちが没落し、戦争で資産を増やした成金たちという差が出てきます。

叔父夫婦もいつまでも面倒はみてくれません、自分たちの上司の成金の息子と静子を結婚させようとします。

叔父たちの世話にはならぬと家を出て2人で暮らし始めます。

小説家としては芽が出ぬ広次を援助するのが友人の西島。

最初は友情からだと思っていたのですが、彼の家に広次が描いた静子の肖像画を飾ってる舞台のセットを観て、妻がありながら西島は静子に思いを寄せてるのではと思って観ていました。

猿之助さんの目が見えない役を演じるとき視線を動かさずに手を使って自分の居場所や物を確認しようとするところ、静子に小説の口述をさせているときにだんだんと感極まってくると部屋中を歩き回るのですが、その足取りがえ~~っ大丈夫?危ない!!とハラハラさせられるほど広次になりきっておられました。

天才肌で才能はあると思われるのだけれど評価されない無念さを妹につい当たってしまうそしてまた悪かったと妹に優しくするという面倒な性格なのですが、何とかしてあげたくなるという気持ちにさせられる人物でした。

そして広次の着物の着こなし、最初はきちんと着つけているのだけれど生活が苦しくなってくるとだんだんとよれよれになってしまう、でも品の良さはそこなわれず明治の上流階級の青年というのを自然に演じられていて、演出家の河原雅彦さんも(当時)亀治郎さんでないと広次はできなかったとおっしゃっていました。

そして広次の支えとなっている静子役の蒼井優さんが二百三高地髷がよく似合っていて最後まで明るくけなげに演じていました。

静子が明るくふるまうほど広次と西島は自分たちの無力さを嘆いてしまいます。

自分のメンツを大事にして一歩が踏み出せない男性たちよりどんなことをしても生きていこうとする静子さんの強さに明治の時代からいざという時は女性の方が思い切りがいいのだと感じました。