羽生結弦くんの
エキシビションを見ていて
ラストに彼の目に
かすかに光るものが
あったように見えました。
「天と地のレクイエム」ーー
滑りながら彼の脳裏には
あの震災と津波の光景が
まざまざと蘇っていたのでは
ないでしょうか。
そこに私は一粒の
真珠を見たように
思いました。
ああ、人類が
「レクイエム」という
悲しくも美しい精神を
音楽に持ったことを
感謝したい気持ちです。
人類がこの精神を
保ち続ける限り
まだ希望というものを
棄てるわけにはいきません。
結弦くんの姿に
私はそんな希望を見たように
思いました。