人生の階段ー日々の詩に託してー

ある老婆の日々ーー

哲学の道

2016年10月04日 | 日記

はるかな昔

京都は「哲学の道」の近くに

下宿していました

いつ歩いても

しーんと静まりかえって

だれにも会うことのない

静寂の道でした。

とりわけもうひとつ

上の道などは

昼でもちょっと怖いくらい

深い木立の静かな道で

法然院は魂のよりどころみたいな

雰囲気をたたえていました

それが・・・

哲学の道は今や

観光道路になってしまい

法然院は・・・

こないだ新幹線で隣に座った

アメリカの若者が

「法然院を訪ねる」

と言ったのには仰天しました。

魂の故郷は

こうして侵されていくのでしょうか。

寂しい話でした・・・