人生の階段ー日々の詩に託してー

ある老婆の日々ーー

季節はおいしい

2018年05月17日 | 日記

庭の片隅に植えたエンドウの収穫が

続く今日この頃でございます。

毎日、少しずつ取れるこのみずみずしい

エンドウをいただきますと

つくづく季節というもののありがたさを

痛感いたします。

しかし

季節の移り変わりは

なんとも速いのでした。

こないだ芽をだしたと思ったら

花が咲き間もなく収穫が始まり

いまはもう残り少なくなって

花は数えるほどで

やがて枯れ果ててしまいます。

けれども、季節はまた別の収穫を

約束してくれるのでした。

季節の移ろいは儚いけれど

日本人はこの季節と共に生きてきました。

いまはもう

季節などどうでもいいくらい

野菜は常に買えますし

真冬に真夏のものも買えるという

魔法の時代になりまして

季節とは無縁になったようでございますが

私などのような

老いぼれ果てた老婆には

やはり

移ろいゆく季節に哀感と

かすかな希望の入り混じった

不思議な感覚があるのでございます。