久々に清里に行きました、
なにしろ半世紀前には
あの駅の周辺はただ茫漠とした
美しい高原だったのです。
駅の周辺?ーー何もなかったのです。
マツムシソウが群れて風にそよいでいました・・・
がーー
時代は変わり
ペンションブームが起きて
駅前を原宿・竹下通りにという掛け声が起こったかどうかはともかく
なんとも安っぽい「女の子向け」の「いかにも」の
建物が並ぶようになり
駅には女の子が群れていました。
が
時代は移り
ペンションブームは去り
あのきらきらした女の子たちはおばさんになり・・・
駅前の「竹下通り」は寂れてしまった
のはいいとしても・・・
その建物だけが
虚しく取り残されて
空虚に飾り立てたカフェみたいなのが
幽霊のように立ち並んでいるのでした。
哀れなるかな、清里。
あの清々しい高原は今や
車の列が縦横に
そして観光客の人達は
駅前から少し下がったところで満喫していて
やっぱり駅前は哀しいのでした。
あの建物群をきれいさっぱり取り払い
元のような高原にして
マツムシソウや(外来種ではない)日本古来の
オミナエシや桔梗やホタルブクロや
つまり「元々の昔の秋の七草」なんかが見られるような
そんな
素朴きわまりない駅前にしたら
そしてそこだけは
車乗り入れ禁止地帯にしたら
それはそれで観光客を取り込めますよ
ああ、でもこれじゃ
「お店のもうけ」にならないって言われそう。
清里哀歌でございました・・・