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DVD「小川の辺」

2012年01月28日 | 映画(DVD)
DVD「小川の辺」

藤沢周平の同名短編を、「山桜」に続いての顔合わ
せとなる東山紀之主演、篠原哲雄監督で映画化。
藩命を受け、妹の夫である親友を斬らねばならな
くなった下級武士の過酷な運命を静謐に描く。
共演は「バベル」の菊地凛子と勝地涼、片岡愛之助。
ある日、直心流の遣い手である海坂藩の下級武士・
戊井朔之助に、藩政を批判して脱藩した佐久間森衛
を討つよう藩命が下る。しかし、佐久間は妹・
田鶴の夫。しかも、佐久間の批判は民を思えばこ
その正論だった。そして、揺れる朔之助にとって
何よりも気がかりなことは、気の強い田鶴が、必ず
や手向かってくるに違いないこと。場合によっては
妹も斬らねばならないと覚悟し、佐久間討伐へと
旅立つ朔之助だったが…。と言う解説

海坂藩士朔之助(東山)は、藩命によって妹、田鶴
(菊池凛子)の夫であり親友でもある、佐久間
(片岡愛之助)を討たねばならなくなります。
民を思って藩のずさんな政治を批判し正論を訴
えた親友を斬らねばならない上に、田鶴は朔之助
の実の妹です。主人公の姿を通して、宮仕えする
者の悲哀を描いています。
最後のシーンである、東山と片岡の目顔を合わせた
ところいろいろな重いがこみ上げてきます、粋な
場面でした。
親子・兄弟・友人などの人間愛を日本人的な感覚
で捉えて藤沢作品は好きです。

コメント
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