VOICE of TSUCKY

ラブラドールのいる風景
出演者紹介:カテゴリー”VoT紳士録” 
用語辞典:カテゴリー”つきペディア”

いつか来る日

2011-06-27 | Weblog
訃報を聞いたのは先週の土曜日のことだった。
近所のご長寿犬トムが旅立ったのは先週月曜日、
今日でちょうど一週間になる。

トム母さんに行き会って、いつもの通りあいさつ代わりに
「トムちゃん元気?」と聞くと、
感情を排除した口調で、
「20日に亡くなったのよ。」という応えが返ってきた。
予測しなかった返答にすぐに理解できなかったくらいだ。

かつて作家・宇野千代は「私なんだか死なないような気がする」というタイトルの本を
98歳で書いていたが、
トムも、何度かの危険な時期を乗り越えて、
「なんだか死なないような気がする」ワンコだった。

でも・・・。
まるで発車間際の電車に駆け込むかのように、
「じゃネ!」と行ってしまった。
その日の朝は病院に行き、
前日は散歩もいつも通り、ゆっくりとした、しかし、しっかりとした足どりで歩き、
おやつも食べたという。

つんちゃが初めてトムに会ったのはまだ散歩を始めたばかりの頃だった。
ひよっこつんちゃが、遊歩道にペタっと座り込んでいる時に、
トム母さんから声をかけられた。
「あらあら、赤ちゃん座りしてるのね~。」と。
その時のトムは9歳だった。
来月9歳になるつんちゃと同い年だったのだ。
あれから9年、あっという間に経った。
トムは6月生まれだったというから満18歳。

トム家は今までにも何頭かの犬と猫を見送ってきている。
その都度、悲しみとどのように向き合っていくかを経験してきたのだろう。
トムが旅立ってから5日経っていたけれど、
お花を持って訪問したときは涙を見せずに、
その日のことを振り返って聞かせてくれた。

誰にもいつか来る日。考えたくないけど・・・。
コメント (2)
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つっきーの木