落ちこぼれの妙味

３連休というのに、一度も”犬毛海岸公園”に出勤しなかった。
１日目は雨。
２日目も散歩の時間に雨が残っていた。（散歩中には晴れていたけれど）
３日目はすっきり快晴だったにも関わらず、つんちゃは留守番。

昨日、トンポッチおばちゃんがやって来た。
つんちゃ守のためである。
朝の散歩を終えてから夕方５時まで出かけていた間、
つんちゃはトンポッチおばちゃんとの攻防に明け暮れていたらしい。

用事をしている間はおとなしく待っているが、
「やれやれ、一休み」というところを見計らって、
様々なおもちゃを持ち出し、
遊べや！おやつや！と、トンポッチおばちゃんをゆっくりさせてくれなかったらしい。

家族と離れても平気なようには育てていない。
そんな犬はダメ犬とされるだろうけど、
そこは落語の世界で主人公になるキャラを愛する人間と同じ心境なのである。

人間、きっちりしすぎていると窮屈で、
ダメなところも味として認めてしまうおおらかさが落語にはある。
あのシャレっ気がいかにも心地よい。
自分に甘いところが、合っているのだろう。
自分ができないものを、他人や犬に「完璧」を求めるなんておこがましい。

今日は、母と歌舞伎見物で出かけていた。
演目は２つ。
「双蝶々曲輪日記」体調不良で休演していた仁左衛門が復帰しての千穐楽はラッキーだった。
「人情噺文七元結」菊五郎のおとぼけ味が楽しめた。

「人情噺・・・」の方は元々、落語の演目だったそうで、
博打と酒で借金まみれの男だけれど、
お人好しなところがある、憎めない人間が主人公の話。

欠点だらけだからこそ、ひとつでもいいところがあればヨシとしてしまう、
落語っていいよなぁ・・・。
優等生がいなくちゃ世の中進歩しないけど、
そんなのばっかりでもおもしろくないもの。

かなり落語的なつんちゃとしては、救われる・・・。
ちょっと濃い味に仕上がってるけどネ。


つん：今日は晴れてんのに、なんでここ？


つん：”犬毛海岸公園”に行かないって・・・ことは？


つん：もしかして、留守番？


つん：うちが留守番もできないダメ犬やって？


つん：で、うちのこと、「与太郎」って名前にしようってのかい？
（陰の声：つんちゃさん、なぜか江戸っ子口調になってますよ。）


つん：愛すべきキャラやん、地武太治部右衛門


つん：お～～～い、定吉


つん：ようがしょ、熊さん・八っつあんで


つん：ダメキャラしか登場しない落語界のお誘いはあると思うねん・・・。


つん：歌舞伎界からのオファーはまだやけど


つんちゃの今日の三種の神器。
トンポッチおばちゃんとのお留守番、よくできました