未完了

一周忌を過ぎたつんちゃを思うとき、
「去年の今頃は・・・」という振り返りはなくなった。

このフレーズがもたらす悲しみはなくなったけれど、
それはそれで、つんちゃの存在が、時間的に遠くなったようで淋しい。
つんちゃに対する想いは薄れないとしても、時間は確実に進んでいく。

去年の４月２日、それはつんちゃの四十九日の日だった。
仏教の世界ではこの世からのお引越しが行われる日である。

あれから１年。
今日４月２日は、様々な審査（審判）を経て、
つんちゃが"極楽浄土"に合格してから、１年の記念日なのだ。
でも、ワタシの心はまだまだつんちゃから離れたがらない。

３月に届いていた狂犬病予防接種のはがきもそのままにしている。


毎年これが届くのもつらいから、今年中には連絡しないといけないな・・・。
と、思いつつ、先送りにしている。

つんちゃはあちらから声をあげているかも。
つん魂： 注射は嫌いやから、はがきが届くのを止めて～。

つんちゃとの別れから季節が一巡したから「完了」とはならない。
拙速な「完了形」にはしたくない。
つんちゃと過ごした大切な時間は、ゆっくり消化していくことが、
ワタシにとっては一番自分の気持ちに沿う方法のような気がする。

この１年でできることをして、
未完了が残ればまた次の１年で。
いつまでも残るものはあるかもしれないけれど、
未完了のまま残るものは、残しておきたいものなのかもしれない。