その年の1月7日、ワタシは機上の人だった。
ロンドンに無事、到着したことを家族に告げるために電話をすると、
第一声が「昭和が終わったよ。」だった。
1月7日という日付に自分のそんなエピソードがあるので
この日付を特別に印象深く覚えているのだ。
2015年の1月7日、わん友なびさんが逝ってしまった。
その訃報を知ったのは、日付が変わった夜中のことだった。
自分のブログの記事をアップして、「なびな毎日」を開くと「ありがとう」のタイトル。
なびさんの急逝を知らせる短い記事だった。
しばらく呆然として信じられなかった。
一昨年、那須のペンションで初めて会って、
昨夏、同じ日を予約して1年ぶりの再会を果たした。
お互いシニアの体力減退はあるものの、一緒にゆっくりゆっくり歩んでいけるものと思っていた。
犬の時間はヒトの感覚で計ってはいけないと充分承知しながらも、
まだ時間はあると呑気に構えていたところがある。
また会おうね、と言いながら、その機会を逸してしまった。
2度と会えなくなるなんて、思えずに。
初めて会ったときの状況ははっきりと記憶にある。
ペンションの広い芝生のドッグラン。
駐車場に面したフェンスの傍に置かれたベンチになび姉さんと一緒に静かに佇んでいた。
ガウ犬つんちゃが騒いでも、
平然として動じない。
つんちゃがあまりしつこくガウると、
「アンタ、うるさい。」と一喝。
誰にでも愛想が良い、というラブラドールの画一的なイメージを
意に反してまで背負うことはしない、わが道を行くキャラクターは
つんちゃにも通じるところで、
勝手ながら親しみを感じてしまった。
Only わん・Number わん でお姫様として育てられたなびさんは
最上級に幸せなわんこだったと思う。
そして、長患いは性に合わぬとでもいうように
ヤング時代は中型犬をぶっちぎりで置いてけぼりにするくらい速かったという俊足で
あっという間に天国へ駆け上ってしまった。
まるで桜の花のように、色褪せることなく逝ってしまった。
旅先で出会ったなびさんとこうして縁があったことを嬉しく思い、
少ししか一緒に過ごす時間が持てなかったことを残念に思う。
犬たちは別れの悲しみと、出会えたことへの喜びを、
自分が生きた証として、人の心に深く残していくのだろう。
いつまでも、いつまでも、忘れることのない、大切な思い出をありがとう、なびさん。
2014年6月
ロンドンに無事、到着したことを家族に告げるために電話をすると、
第一声が「昭和が終わったよ。」だった。
1月7日という日付に自分のそんなエピソードがあるので
この日付を特別に印象深く覚えているのだ。
2015年の1月7日、わん友なびさんが逝ってしまった。
その訃報を知ったのは、日付が変わった夜中のことだった。
自分のブログの記事をアップして、「なびな毎日」を開くと「ありがとう」のタイトル。
なびさんの急逝を知らせる短い記事だった。
しばらく呆然として信じられなかった。
一昨年、那須のペンションで初めて会って、
昨夏、同じ日を予約して1年ぶりの再会を果たした。
お互いシニアの体力減退はあるものの、一緒にゆっくりゆっくり歩んでいけるものと思っていた。
犬の時間はヒトの感覚で計ってはいけないと充分承知しながらも、
まだ時間はあると呑気に構えていたところがある。
また会おうね、と言いながら、その機会を逸してしまった。
2度と会えなくなるなんて、思えずに。
初めて会ったときの状況ははっきりと記憶にある。
ペンションの広い芝生のドッグラン。
駐車場に面したフェンスの傍に置かれたベンチになび姉さんと一緒に静かに佇んでいた。
ガウ犬つんちゃが騒いでも、
平然として動じない。
つんちゃがあまりしつこくガウると、
「アンタ、うるさい。」と一喝。
誰にでも愛想が良い、というラブラドールの画一的なイメージを
意に反してまで背負うことはしない、わが道を行くキャラクターは
つんちゃにも通じるところで、
勝手ながら親しみを感じてしまった。
Only わん・Number わん でお姫様として育てられたなびさんは
最上級に幸せなわんこだったと思う。
そして、長患いは性に合わぬとでもいうように
ヤング時代は中型犬をぶっちぎりで置いてけぼりにするくらい速かったという俊足で
あっという間に天国へ駆け上ってしまった。
まるで桜の花のように、色褪せることなく逝ってしまった。
旅先で出会ったなびさんとこうして縁があったことを嬉しく思い、
少ししか一緒に過ごす時間が持てなかったことを残念に思う。
犬たちは別れの悲しみと、出会えたことへの喜びを、
自分が生きた証として、人の心に深く残していくのだろう。
いつまでも、いつまでも、忘れることのない、大切な思い出をありがとう、なびさん。
2014年6月
鼻水すすって読みました。
お花、大きくてびっくりだったわByなび
たくさんのお花に囲まれるのが相応しいと思います。
一緒に付いて行ってやれない代わりに、
たくさんの花々をお供にして、
寂しくないように送ってあげたいですよね。
きっとこれからも夏が来るたび
那須での出会いを思い出すと思います。