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あの日の空は

2013-11-16 | 百日草(別れた友への思い)
あの日の空は


昨日の雨はチョビを送る雨だったのだろうか。
今日は、一日を通して完璧な晴天となった。



チョビと知り合った野球場から、
眩い光を放ちながら朝陽が昇り、
夕刻、チョビとよく歩いた川沿いから海へ出る散歩道に立つと
悲しいほど紅い夕陽が、思いを残すことなく振り切るように沈み、
夕闇から夜の闇へと移るわずかな時間が過ぎても
なお澄み切った空には、まん丸い月が煌々と辺りを照らしていた。
チョビの魂が迷わず天へ向かえるように、
空には邪魔するものが何もなかった。


ご近所犬が集う野球場でよく一緒になった1つ年下のチョビ。
どこにいても、つんちゃの「ウォン!」が聞こえると
短い脚で地を蹴り、一個の白い球のようになって
すっ飛んできてくれた。

週末しか時間をかけてみんなとの時間を持てないつんちゃにとって、
若い時代、チョビとは水曜日のナイトウォークでよく一緒になった。
明かりのない真っ暗な野球場にひとりいると、
嬉しそうに走り寄ってくるチョビの白い陰が今でも思い出される。
闇に包まれたグラウンドで、
白い球体と化したチョビは、つんちゃの周りを衛星のように何度も何度も回った。
ある時期、夜の公園をはしごして歩いたつんちゃのナイトウォークの唯一の友だった。

ふたり遠足でマザー牧場に行ったことがあったっけ。、
館山にお泊り遠足に出かけたのはチョビの6歳の誕生日だった。






あの日も雨から晴れにお天気は上向きになっていったんだ・・・
と、チョビが天に昇った昨日今日の空を眺める。

今年春に「勝手にドッグラン」のメンバーと一緒に行った「花なし遠足」が
チョビと出かけた最期となってしまった。

つんちゃと散歩で会うと、別れを惜しむようにうちの前まで送ってくれたチョビ。
もう、家の前にチョビを見ることができないと思うと
あのもしゃもしゃのチョビのちょこんと座った姿が恋しくてたまらなくなる。

いつもつんちゃに駆け寄ってくれたチョビ。
もっともっと一緒にいたかったよ。
大切な大切な友達を失う悲しみを
夏に経験したばかりだというのに、
こんなに急にチョビまでも逝ってしまうなんて。。。


10年来の友はさよならを言わずに、晴天の日、まっすぐ空に旅立ってしまった。
























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2 コメント

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合掌 (ラ父)
2013-11-19 08:14:59
ごぶさたしています・・・
そんなあいだにも、いろんなことが起こるんですね?

チョビちゃんが亡くなったんですね?
会う機会は少なかったけど、春の「花なし近足」が最後になりましたね?
あのときママから「あした10歳になるんですよ!」と・・・
ビデオにも、そんな会話が入っているように記憶しています。
それにしても10歳ははやいですよね?
病気だったのでしょうか?

限りある命。生き物の宿命とはいえ悲しいものです・・・
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かけがえのない友 ()
2013-11-19 12:56:24
7月にラブちゃんを失ったばかりだというのに、
またチョビちゃんまでこんなに早く逝ってしまうとは思いもよりませんでした。
ラブちゃんもチョビちゃんも、つっきーに会うと全身で喜びを表しながら駆け寄ってくれる大の仲良しわんこでした。
誰とでも仲良くできるというのは大切なことですが、
好き嫌いがあってもいいじゃないか、
と思わせてくれるようなご贔屓な
ラブちゃん・チョビちゃんとの関係でした。
超超超大好きなお友達を相次いでなくしてしまいました。
今からでは作れない、かけがえのない友でした。
つっきーに胸の内は聞けないですが、
私は寂しくて仕方ありません。

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