VOICE of TSUCKY

ラブラドールのいる風景
出演者紹介:カテゴリー”VoT紳士録” 
用語辞典:カテゴリー”つきペディア”

続・同行二人+1 <別格二十霊場>: 弘法大師ファン

2016-11-23 | 月世界
お遍路さんのコーチ役である先達さん達は
四国八十八か所霊場のことを簡略して、「ハチハチ」と呼んでいる。

八十八か所、お遍路さん、というのは世間でも認知度は高い。
でも、別格二十霊場のことはハチハチほど知られていないようだ。
少なくともワタシは、八十八か所を周ろうと計画するまで知らなかった。

別格のお寺は、弘法大師の熱烈なファンである地元の人たちが
お大師様を祀るために作った霊場だそうで、
ご本尊が弘法大師というのが多い。
今回の先達さんご本人も、弘法大師ファンだそうで、
二十霊場を説明する際には、
お大師様(=弘法大師)への愛がこもっていた。

1200年の後にも、こんなにたくさんの熱烈なファンがいるなんて、
それだけでも驚き!

母によれば、ワタシの祖父は弘法大師の熱烈なファンだったらしい。
まさかお寺に全く興味のなかった孫がお遍路に行くとは、
あちらの世界でつんちゃと一緒に驚いていることだろう。

今日もお大師様エピソードがぎゅっと詰まった場所を周った。
まず向かったのが、8番十夜ヶ橋。これでトヨガハシと読む。


お遍路が橋の上で杖をついてはいけないという理由が此処にある。


お大師様がこの橋の下で眠ったから、起こさないように、静かに渡りなさい、
ということからきているそうだ。


面白いのは、寝ているお大師様の頭の方向を
逆にして像を作った寄進者グループがいて、
お寺も折角作ったんだからと引き取ってそれも並べてある。
曰く、お大師様だって寝返りくらい打つだろう、という広い心で。
そんなゆる〜い感じがいい。


此処には、通夜堂と呼ばれる、お寺がお遍路のために用意してくれている無料宿泊所がある。
お遍路が雨露をしのぐための小屋なので、宿坊とは別の施設で通夜堂があるお寺は今では少ない。
たぶんこの通夜堂がお遍路の宿泊イメージを作っていると思うけれど、
実際ここに泊まるのは歩き遍路の人で、少人数でないと無理だからバスやタクシーで巡礼する人は泊まれない。




次に向かったのは、7番出石寺。
ここは、8番と7番の順序が所在地の都合で逆になった。


本堂までの石段を上がると、どことなくつんちゃに似た牛が迎えてくれた。


つん魂:うちやってなんでわかったん?


このあと、お昼ごはん。
先達さんのオススメのお店はちょうどお昼時ということもあって大混雑。
地元の人が蕎麦を食べているので、たまには蕎麦にしてみた。


9番に参拝した後、お遍路の"パイオニア"である衛門三郎の領地だった所へ立ち寄った。
衛門三郎については、興味のある方は調べて読んで頂くことにして、
その話が作り話ではないという証拠としてこの塚をご覧あれ!と、
見せてくれるのがココ。


ん〜確かに田んぼの中にこんもりとした塚が8つ数えられる。


1200年も経てば、話も盛っちゃうこともあるだろうけれど、
"盛り土"は現在も大切にされている、

次に参拝したのは、またまた階段修行のあるお寺。


途中、ここにも"牛"が。


境内には他にも「お聖天(しょうてん)様」という、
ワタシは初めてお目にかかる神様が祀ってあった。
二股の大根がトレードマークだそうなので、
このマーク?を見たらそれは商売繁盛の神様だそうだ。


この日はお遍路さんより、紅葉見物に来ている人の方が多かった。
ここではお天気がよくなくて青空に映える紅葉ではなく、雨に濡れて光るモミジだった。
・・・にもかかわらずの人出。日本人は紅葉シーズンと言えばとにかく出かけたくなるのかも。


本日最後に参拝したのは、弘法大師が仏像を彫った木を祀ってある生木寺。
「お大師様が彫った仏像だから、大事なんだ~」っていう、ここもファンならではの心理か。


ホテルに帰り本日は和食のコースで、
日本酒の飲み比べセットがあったので、
お遍路仲間とそれぞれ注文してみた。


ホテルのレストランで贅沢にもコースメニュー。


タクシー遍路なので、かなり楽をさせてもらっているのだけれど、
それでもお寺を幾つも周ることは体力気力がないと結構しんどいものだ。
だから、ホテルの快適な部屋と、食事が美味しいのはとても有難い。


こうして快適に巡礼できる時代に生まれてよかった!


食事中の会話も京都と大阪の関西弁コンビの
賑やかな会話で和気藹々に。
鯛のあら煮は愛媛のおもてなし料理のようで
前回の88でも3日連続出された。
「鯛の鯛」を知らなかった先達さんともう一人の男性に
強烈な京都弁で「いやぁ知らんの?形を壊さずに取り出せたら御守りに持ってるとエエんやで。」と
そのあともこの話題だけで15分は独演会をしてくれた。
関西人一人いれば食卓に沈黙ナシ。




きっちりデザートまで食べてお開き。


でもまだ、寝るには早い。
ホテルの隣りがイオンモールになっているので、
買い出しに行ってみた。
つんちゃの為のお花を買うようになって、花屋があればどんな花が置いてあるのか、
つい気になって覗く習慣がついた。
目に留まったのは花ではなく、三宝松。
サカキはうちの近所の花屋でも売っているけれど、これは見ないなぁと。四国は神様も大切にする土地柄なのね。
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続・同行二人+1 <別格二十霊場>: 晴たっ!

2016-11-22 | 月世界
別格二十か寺巡礼の2日目は
雲ひとつない快晴。
青空の中に、うっすらと白い月が見えた。(うまく写せてないけど)


東西に長い高知県の端から端まで、
海沿いに移動して4番5番6番を周った。


4番は、鯖大師。


変な名前のお寺〜!
今で言うウケ狙い?と思いたくなるようなネーミングだ。
でもちゃんと由来はある。四国だもの。
お大師様が魚売りに鯖を所望した際、
この鯖は傷んでいるからと言い訳をして断わった。
お大師様と分かれた後、荷を運んでいた馬が
急に具合が悪くなって動かなくなった。
慌てて魚売りは自分のウソを後悔し、
お大師様に詫びると、馬を治してくれただけでなく、
魚売りの持っていた鯖を海に放つと、
鯖は元気よく泳ぎ出し、海へと帰って行った。
それ以降、その海では鯖が大漁に漁れるようになり、
村人たちが食べられるようになった。
ということから、お大師様に感謝してここに祀ったという。

ここで鯖に願掛けして、
鯖を三年間食べない「鯖断ち」というのがある。
酒断ち、お茶断ちは、よくあるけど鯖に願掛けもアリかぁ〜⁈
でも毎日は食べない鯖は、願掛けしたこと自体を
忘れてしまいそう。
三年の間に気づかないうちに破ってしまいそう。

さて、高知県は横に長い。
太平洋を見ながら、海岸線を走る。
龍馬が見ていた海だ〜!と思うと感慨深い。
しかも晴れているではないか!
それだけで嬉しい。


途中、トイレ休憩で立ち寄った道の駅で、
ジェラートを食べたくなる程、暑かった。
深海層水の塩ミルクと栗のダブル。
晴ちょるきに、太平洋を見ながら食べるジェラートは格別ぜよ!


お昼ごはんを食べたドライブインで、走月の親戚を見かけ、
おもわずパチリ!
四国まで走月と一緒に来るのは、ワタシの運転では無理だけど、
(近くても、お遍路道は絶対ムリッ!)
つんちゃ地方では、まなつ組で崖観音行ったから、
今後、ワタシが行けそうなところは走月と行ってみようかな。


5番大善寺は、お大師様が海を渡ってお参りに来る人の安全のために
大岩を2つに割ったという話が残るところ。
アパート風の、白い壁の長い建物が建っているあたりがその岩があった場所らしい。
1200年も昔のそんな逸話が語り継がれるほど、地元の人は今もお大師様LOVEなのだ。


本日のラストは宿泊先のすぐ近くにある6番龍光院。

階段を上ったらちょうど日が沈むところで
夕焼けがきれいだった。
明日も晴れるね、とお遍路仲間と西の空を眺めた。


番外ネタ:
今回は4泊5日の行程全てホテルの宿泊。
なので、食事も朝夕共、ホテルのレストラン。
お遍路は宿坊か遍路宿に泊まると決まっているわけじゃないのデス。
ごはんもご馳走食べるもんねー。








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続・同行二人+1 <別格二十霊場>: やっぱり一緒

2016-11-21 | 月世界
今日から別格二十霊場を5日間で周る。
9月に逆打ち参拝を終えてから、
別格二十霊場も周っておきたいという思いで、
また、四国を一周することになった。


まずお遍路用品屋へ。
ここではかまってほしい柴ワンコがお客の様子を伺っている。
お店の裏にある犬小屋の表札によれば、名前はボス。




ボス:おやつ入ってないの?


前回は初日から台風に当たり、その後もお遍路行程中は
ほぼ雨で、傘が手離せなかった。
今度は晴れてくれ〜と願ったが、
やっぱり降られた。
同行二人+1と雨雲も同行しているようだ。
しかも、今日は3つしか参拝しないうち、
一番降って欲しくないところで。

穴禅定という弘法大師修行の場がある別格三番の慈眼寺。
穴禅定は、洞窟探検さながらで、専門の先達さん(女性)に案内してもらう。
ロウソクを一本持ちながら、頭、右。
左手でこの岩のここを持って、
ここでしゃがむ。
等々、お大師様は洞窟ハンターだったのか?と
思いたくなるようなマニアックな場だった。


荷物を置いておく場所があるので、
出来るだけ自分をコンパクトにして臨んだ方がいい。
でもつんちゃ繋がり全部で入りたかったので、
身に付けて入ったら、

御線香入れに使っていBuddy家から頂いたこれが
変形しちゃった。でも穴禅定を一緒に体験した感じが出て
歴戦の勇士みたいになった。


お遍路てるてる君、明日天気にしておくれ



穴禅定の目安が、ここを通れる人。

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続・同行二人+ 1 前夜

2016-11-20 | 月世界
四国遍路を周ったのは9月のことだった。
88か寺を一気にお参りするのは、
一番便利なタクシーでも、
わずか11日間の期限ではかなり忙しかった。

全てを参拝し終えて、最後に和歌山県の高野山へ
お礼参りをして満願成就となる。
四国で逆打ち参拝最後の一番札所から
高野山へ参拝するため、泊まった宿坊には
お遍路を終えた人達がたくさんいた。

何度もお遍路さんの先達をしたと言う、
ベテランのタクシードライバーさんに、
「ああ、88ね、ご苦労様。」と言われた。
なんとなくだが、
「108を周ってないんだったら、
全部周ったと言えないゾ」
という感じが出ていた。

なんだよ、まだお遍路満願成就って見てもらえないのか〜。
ここで意地になったら、
仏教の基本の教えのひとつである、
拘らない心というのに、全く反することになる。
でも、やっぱりこだわっちゃうのが
煩悩が消滅していない何よりの証拠。

拘りまくって、2016年の内に108周ったろーじゃないか!
ということで、残りの20か寺巡礼に、
今再びの高松入りとなった。

(陰の声:アーケード街よ、2か月ぶりのお久しぶり〜。)


あの88か寺の時から遠いような、近いような‥.。
前泊のホテルも同じ。


夜はアーケード街にあるうどん屋で、
季節限定と書いてあった「しっぽくうどん」を食べ、
明日からのご馳走三昧に備える。


残りの20か寺巡礼に、ちゃんとつんちゃも「同伴」




近くのコンビニでデザートを購入。
もちろん、ミカン系。


成田空港の本屋でこ〜ゆ〜のを見つけてしまった。
まるちゃんのまんまるなところがつんちゃそっくりで、
この本、気に入ってしまった。


こちらは、巡礼を終えてから読もうかな。


今朝の空に月が見えた。
明日からの巡礼もつんちゃと共に。


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注目の相手は、‥。

2016-11-19 | 月世界
つい、見入ってしまった。
サッカー日本代表の原口選手が
小学生の頃、練習相手にしていたのが黒ラブだったという話題に。



原口選手のお母さんは獣医師だそうだ。


プロサッカー選手を目指す小学生に、ラブラドールを飼いたいと
ねだられる親が出てくるかも?


鈍臭いイメージが強いつんちゃだが、


こんな風にボールを追っていた時代もあった。


相手が日本代表になる人物じゃなかっただけだ。


つんちゃのサッカーボールを咥えた姿が思い出される。


ラブラドールのシルエットを見るだけで胸がキュンとなる。








明日から、四国巡礼、仕上げの旅ヘ。
、とその前に、つんちゃ周りを整備しておいた。
花瓶には、持ちが良い菊が中心のラインナップ。


フラワーアレンジメントはリメイク。


つんちゃ前広場の花もリメイクバージョン。


つん魂:えー?また行くのん?
(陰の声:つんちゃも一緒だよ〜。)
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つっきーの木