月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

年忌書出

2012年09月14日 20時50分56秒 | 仏々相念(住職日記)

あ~、今のオレぐらいか~・・・

 

今日の日中も暑かったですね。

じっとしていてもジワ~って汗がにじむ程でした。

残暑、厳しいです。

 

お盆が終わり、あ~やれやれ九月だって思っていると秋の彼岸が来ます。

秋の彼岸が来ると直ぐにお取り越しが始まります。

だから、この時期よりお取り越しに向けて様々な準備をさせていただきます。

毎年、この時期にお年忌の書き出しを始めるのですが、この思い付きがなかなか・・・

今日はいいか・・・てな感じで。

延ばしていてもどうにもならないので、「明日やろうは馬鹿やろう!」で思い付いたことです。

 

あ~、この方も今年はお年忌だな~・・・

あ~、この方も・・・

その当時のことを思い出しながら一人一人書き出します。

 

25年忌くらいになるとコイツもボツボツご縁に会わせていただいています。

何も分からんぺーぺーのくせに偉そうな風してお参りしていた頃です。

そんなコイツでも大切にお迎え下さったご門徒さん。

人生の先輩が深々と頭を下げて下さり、「よう、お参り下さった。」

それが当然のように上座に座わるのです。

今思えば恥ずかしくて目から火が出そうです。

かといって、今はマシになっているかと言えば・・・

申し訳ないことです。

でも、このシュチエーションってあまり変わってなくて、

過疎化ですので今でもお参りさせていただいても殆ど人生の先輩ばかり・・・

それでも、このぺーぺーを有難いことに大切に迎えて下さいます。

 

あ~、この方は今のオレくらいだったのか・・・

早いよな~・・・

さぞ、遺族の方は辛かったろうに・・・

 

名前と年齢を書き込みながら、「もう、そんな歳なんだ・・・」

2人の子どもも大分大きくならしてもらいましたので、いいと言えばいいのですが・・・

せめてもう少し・・・

学校が終わるまでは・・・

やはりそんなことを思うのです。

 

先立たれた方々もこの様な思いの中で今生の息尽きられたのでしょう。

もう少し・・・

もう少し・・・

 

今生の命あり、この方々のご縁に会わせていただければ皆さんと優しいひと時をいただこう。

儚き命を寄り添い温めながら・・・

「よう願生っておられますね!」って・・・

 

生き抜いている時を慈しみながら・・・