月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

子之人生

2012年09月24日 19時36分05秒 | 仏々相念(住職日記)

分かってる・・・

 

悲しみに触れて優しくなれる。

それが間違いないことを教えて下さる方々。

 

触れたくもない悲しみではあるが、生きる上では決して逃れることが出来ないところ。

その悲しみを如何に乗り越えて行くのか・・・

 

皆が皆、そんな悲しみに出会っているということは、何となくでも目の前で泣いている方の思いになれる。

辛いんだよな~・・・

しんどいんだよな~・・・

その思いがそのまんま「優しさ」なんでしょうね。

そこにいてくれるだけで「ほっ」とできるのでしょう。

 

決して誰も代わってくれることのない人生。

それぞれがそれぞれの人生引っさげながら支え合う。

優しき光に包まれるようです。

 

いいものです・・・

 

名のりをいただきます。

南無阿弥陀仏の名のりを・・・

「かならず救う、まかせてくれよ!」と、親の名のりをいただいて生き抜きます。

その優しさに触れるからこそ生き抜けます。

 

病気が治ったり、宝くじが当たったりするモノではありません。

そのままの現状のなかにも立ち上がれるおはたらきなのでしょう。

時間もかかることもあるかもしれませんが自分のペースで必ず・・・

 

コイツも一応2人の子どもの親父。

一応、名のりました、「俺がお前の親父だよ!って。

「ず~っと守ってやる!」そんな思いいっぱいに・・・

が、力の無い親父・・・

なのに、大人の子どもたちは優しくコイツを支えて下さる。

 

そんなこと思いつつご法話の時に歯を食いしばるコイツでした。