月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

衆生苦悩

2013年04月26日 20時36分43秒 | 仏々相念(住職日記)

なんかよかったな~・・・

 

何事も良い方向に向かうっていうのはいいものです。

今日、ある会合に参加させていただいたのですが、

このご時世です、どの会も大変な台所事情となっています。

いらないものを省く・・・

その方向に向かうことは極自然の事でしょう。

皆大変なんだから助け合わないといけません。

なんか、そういう方向に行くのかな~って思えて苦しき実情は変わりませんが結構嬉しかったりしました。

爽やかに和気藹々と進むことができればいいですね。

 

内々のご縁をいただきました。

これはこれでよかったりもするんです。

「時間はゆっくりあるので、ゆっくりお焼香してください。急がれなくてもいいですから・・・」そうご案内させていただきました。

思い思いで焼香に進まれます。

一人でされる方・・・

お孫さんとされる方・・・

それぞれです。

小さなお孫さんはお焼香に興味津々。

お婆ちゃんに教わりつつ楽しそうにしています。

お~、凄い!いっぱい煙が出てきた・・・

お~、なんか香りがするぞ・・・

小さな心でいろんなことを思うのでしょう。

沢山のお参りだとこうはいきません、

皆さん待っているからって手を合わせるのもそこそこに急かされ終わってしまうかもしれないのです。

ひょっとしたらこの度のお焼香を後々に思い出すこともあるかもしれません。

そういえば・・・って。

忘れていた香りの中に姿すら思い出せない曾婆ちゃんのおはたらきに出会えるかもしれません。

 

なんかいいな~って・・・

 

なんら改善されることもなく今を過ごす。

苦しみの世界を生き抜く。

 

衆生苦悩、我苦悩。

 

あなたがいてくれる・・・

この苦しみを共にしとってくださり今がある。

お陰で立ち上がることができます。